- 「あれ、今月もう使いすぎた?」
- 「まだ大丈夫、給料日まであと1週間だし」
まだ大丈夫と思い込んでいること自体が、危険信号の可能性があります。私が銀行残高10ドルまで追い込まれたのは、突然のことではありませんでした。10ドルまで追い込まれる約3週間前から、資金が尽きる「サイン」は出ていたのです。週の収支が赤字になり、食事を1日1食に減らし、銀行残高を何度もチェックするようになりました。
でも当時の私は、資金が尽きる危険信号だとは気づけませんでした。本記事では、私が見逃した5つの危険信号を解説します。資金が尽きる前に現れるサインを危険度順に紹介し、あなたが今どの段階にいるかチェックできるようにしました。サインに気づいたときの対処法も3つ提示しています。早めに気づけば対処可能です。
ワーホリ中に資金が尽きるかもしれないと感じている人は、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は私個人の体験談です。同じ状況でも結果は人それぞれ異なります。具体的な対処が必要な場合は、信頼できる人や留学エージェントに相談してください。
【今すぐ】資金が尽き始めるチェックリスト

まず、今のあなたの状況をチェックしてみましょう。下記の5つのうち、いくつ当てはまるかを確認してください。
- 週の収支が赤字になっている
- 食事を1日1〜2食に減らしている
- 友人との外出を断ることが増えた
- 銀行残高を2回以上チェックしている
- 次の給料日までの日数を数えている
0個の場合は問題ありません。ただし、紹介したサインを知っておくことで、将来的に早期発見できます。1つでもサインが出ているなら、注意が必要です。私の経験では、1つ目の段階で対処できれば状況悪化を防げました。2〜3個のサインが出ているのは要注意です。私の場合、食事を減らし始めている時点で資金が底を尽き始めました。
早めの対処をおすすめします。4〜5個が該当する場合、緊急度が高い状態です。私はすべての項目が該当した時点で、所持金10ドルにまで資金を減らしました。できるだけ早く対処を検討することをおすすめします。
※あくまで私個人のケースです。状況は人それぞれ異なります。
私の体験から見えた5つのサイン【危険度順で解説】

私が実際に経験した5つのサインを、危険度が低い順から高い順に解説します。
- 【危険度★☆☆☆☆】週の収支が赤字になり始める
- 【危険度★★☆☆☆】食費を削り始める(1日1食)
- 【危険度★★★☆☆】友人との外出を断る
- 【危険度★★★★☆】銀行残高を1日2回以上チェックする
- 【危険度★★★★★】次の給料日までの日数を数えている
※あくまで私個人のケースです。同じサインが出ても、状況は人それぞれ異なります。
【危険度★☆☆☆☆】週の収支が赤字になり始める
メルボルンのファームで働き始めた2018年10月、私の週の収支は赤字でした。収入は週54ドル(税引き後)、宿泊費が週80ドル、食費が週35ドル(1日5ドル×7日)。週の収支は−61ドルの赤字です。「まだ貯金があるから大丈夫」と思い込んでいるなら要注意です。当時の私も、所持金345ドルがあったので「まだ余裕がある」と感じていました。
でも、週61ドルの赤字が積み重なれば、約5〜6週間で底をつく計算でした。赤字が危険な理由は、毎日の支出は小さく見えるため、危機感が湧きにくいからです。1日5ドルの食費と週80ドルの宿泊費。それぞれは「まだ払える」金額ですが、積み重なると大きな赤字になります。私は「来週から仕事が増えるはず」と楽観視していました。
状況の楽観視が、所持金10ドルまで追い込まれた原因です。赤字になり始めたら、週の収入と支出を紙に書き出して計算してみましょう。収入(税引き後)と支出(宿泊費+食費+雑費)を分けて把握することが大切です。赤字が出ているなら、変動費(交際費や交通費)から削れる部分を探します。詳しい予算管理の方法は、下記の記事をご覧ください。
ワーホリ中のお金管理完全マニュアル【所持金10ドルになった失敗から学ぶ】
【危険度★★☆☆☆】食費を削り始める(1日1食)

最初は1日3食、普通に食事をしていました。でも週の収支が赤字になり始めると、私は食費を削り始めたのです。1日2食に減らし、やがて1日1食のパスタだけになりました。食費は1日3ドル。パスタと少しの野菜だけで生き延びる生活です。「自分は1日1食でも平気]「食費を削るのが1番簡単」と考えているなら要注意です。
当時の私も「節約してる自分、えらい」と思っていました。でも実際は、体力と気力が落ちていったのです。求職活動で街中を歩き回る体力が必要なのに、1日1食では十分なエネルギーが得られません。食費削減が危険な理由は、短期的には節約できても、長期的には逆効果だからです。
体力が落ちれば、仕事を探す効率も下がります。食費を削る前に見直すべきは、下記のとおりです。
- 他の変動費(交際費や交通費)を見直す
- たんぱく質など最低限の栄養は確保する
- まかない付きの仕事を探す
【危険度★★★☆☆】友人との外出を断る
「今週は忙しい」「体調が悪い」と言い訳して、友人との外出を断るようになったら要注意です。私もお金がなく、友人との外出を断らざるを得なくなったときがあります。バックパッカーで、他の宿泊者たちが映画を見たりして楽しんだりしている姿を見ると、孤独を感じました。
同じ屋根の下にいるのに、他の人には余裕があり、私には余裕がない。孤立してしまう状況が、精神的に辛かったのを覚えています。孤立が危険な理由は、助けを求められなくなるからです。友人に「実はお金に困っている」と正直に話せば、アドバイスをもらえた可能性があります。
お金に困ったら、信頼できる友人には正直に状況を話す勇気を持ちましょう。お金のかからない交流を提案する方法もあります(公園でピクニックなど)。孤立する前に、誰かに相談することが大切です。
【危険度★★★★☆】銀行残高を1日2回以上チェックする

スーパーで3ドルの買い物をするたびに、私はスマホを開いて銀行残高を確認していました。朝起きたらチェック、買い物後にチェック、夜寝る前にチェック。最終的には1日4回も確認していました。「残高を把握するのは当然」と言い聞かせているなら要注意です。私も「確認しておけば安心」と思っていました。
でも実際は、不安が増すだけです。数字が減っていくのを見るたびに、胃が締め付けられるような感覚に襲われます。レジで会計するとき、「残高不足でエラーが出たらどうしよう」と不安でした。1日に何度も銀行残高をチェックしているのは、すでに精神的に追い詰められている状態です。
銀行残高を何度もチェックしている場合の対処法は、下記のとおりです。
- チェック増加が危険信号だと認識する
- すぐに収支を見直す
- 海外キャッシングを利用する
- 親からの送金を確認する
紹介した対処法の詳しい内容は、下記の記事をご覧ください。
【ワーホリ渡航前は必見】VISAカードの海外キャッシングが必要な話
ワーホリ中のお金管理完全マニュアル【所持金10ドルになった失敗から学ぶ】
Wiseを知らなかった私の後悔【銀行送金で3〜7営業日と言われて諦めた話】
【危険度★★★★★】次の給料日までの日数を数えている
「あと5日で給料日」「あと3日」。私は頭の中で、給料日までの日数を数えていました。給料日が待ち遠しくて仕方がなく、生き延びることしか考えられませんでした。「あと数日我慢すれば何とかなる」と考えているなら要注意です。「給料日までの日数を数えている」というのは、すでに精神的に追い込まれていると考えましょう。
お金がないと宿泊費も払えず、食事もできない恐怖は、頭の中を支配します。頭の中で給料のことを考えている時点で、「様子を見る」余裕がありません。私は所持金10ドルになってから、魚の卸会社で600ドルの前借りをお願いしました。もっと早く対処していれば、前借りという事態は避けられたはずです。
給料日までの日数を数えている場合は、緊急時の資金調達を検討しましょう。緊急時の資金調達法としては、親からの送金や海外キャッシングが考えられます。「様子を見る」段階ではないと認識することが大切です。
複数のサインが出ていたら【段階別の対応方法】

もう1度、自分の状況をチェックしてみましょう。今のあなたには、いくつのサインが出ているかを確認してください。
- 週の収支が赤字になっている
- 1日1食になっている
- 友人との外出を断っている
- 銀行残高を2回以上チェックしている
- 給料日までの日数を数えている
該当するチェック項目数に応じた対応方法を、私の経験をもとに解説します。
【0〜1個】今は大丈夫だが油断は禁物
今のところ危険信号は出ていません。ただし、紹介したサインを知っておくことで、リスクを早期発見できます。予防的に予算管理を見直しておきましょう。週の収入と支出を把握し、赤字が出ていないか確認してください。万が一のために、緊急時の資金調達方法も確認しておくと安心です。詳しい予算管理の方法は、下記の記事で解説しています。
ワーホリ中のお金管理完全マニュアル【所持金10ドルになった失敗から学ぶ】
【2〜3個】私の経験では警戒段階

私の場合、紹介したサインが出てから数週間で資金が尽きました。早めの対処をおすすめします。今週中に対処するのが大切です。週の収支を正確に計算し、赤字がいくらか把握ししょう。削れる支出を見直す場合は、交際費や交通費から削ってください。食費は最低限確保することが大切です。
【4〜5個】私の経験では緊急事態
私はすべてのチェック事項に当てはまってから約2週間で所持金10ドルになりました。できるだけ早く対処しましょう。緊急時の資金調達を検討することが大切です。海外キャッシングや親からの送金、前借り交渉など、使える手段を確認してください。必要なら信頼できる人に相談するのも大切です。
「まだ何とかなる」と思い込んで行動を先延ばにすると、所持金10ドルまで追い込まれる可能性もあります。あなたには、私と同じ失敗をしてほしくありません。
※あくまで私個人のケースです。状況は人それぞれ異なります。不安な場合は、信頼できる人や留学エージェントに相談してください。
サインに気づいたときの対処法3選

資金が尽きるサインに気づいたときの対処法として、下記の3つを紹介します
- 【選択肢1】週の収支を正確に計算する
- 【選択肢2】削れる支出を見直す
- 【選択肢3】緊急時の資金調達を検討する
【選択肢1】週の収支を正確に計算する
感覚ではなく、実際の数字で把握することが大切です。私の場合、週61ドルの赤字で、貯金345ドルだったので約5〜6週間で底をつく計算でした。週の収支計算を最初の段階で行っていたら、もっと早く対処できたはずです。「何となく大丈夫だろう」という感覚に頼っていたことが、失敗のはじまりでした。
週の収入(税引き後)を書き出したら、週の支出を固定費と変動費に分けます。固定費は宿泊費、変動費は食費や交際費、交通費です。赤字がいくらか計算し、何週間で資金が尽きるか計算しましょう。数字で見ると、現実が明確になります。「あと○週間しかもたない」という事実を確認できれば、早めに対処できます。
詳しい予算管理の方法は、下記の記事をご覧ください。
ワーホリ中のお金管理完全マニュアル【所持金10ドルになった失敗から学ぶ】
【選択肢2】削れる支出を見直す

固定費(宿泊費)は簡単には削れません。変動費(交際費や交通費)から削りましょう。私の失敗は、食費を真っ先に削ったことです。1日1食のパスタ生活で体力が落ち、求職活動に支障が出ました。変動費の見直す際の優先順位は、下記のとおりです。
- まず交際費を削る(外出を控える)
- 次に交通費を削る(徒歩で移動)
- 食費は最後に削る(体力維持のため)
体力が落ちれば、仕事を探す効率も下がります。食費は最低限確保し、他の変動費から削るべきでした。交際費や交通費なら、削っても体力には影響しません。
【選択肢3】緊急時の資金調達を検討する
資金調達には3つの方法があり、それぞれ送金にかかる時間と手数料が異なります。緊急時の資金調達法は、下記のとおりです。
- 海外キャッシング(即日)
- 親からの送金(数時間〜7日)
- 職場への前借り交渉(最終手段)
海外キャッシングを利用すると、ATMで即座に現金を引き出せます。ただし事前契約が必須で、現地では契約できません。私は事前に契約していなかったため、海外キャッシングを使えませんでした。渡航前に契約しておきましょう。海外キャッシングの詳細は、下記の記事をご覧ください。
【ワーホリ渡航前は必見】VISAカードの海外キャッシングが必要な話
親からの送金も有効です。Wiseなら数時間〜1営業日、手数料数百円で送金できます。銀行送金は3〜7営業日、手数料3,000〜5,000円以上かかります。私は銀行送金の場合、時間がかかることを知って諦めました。海外送金の詳細については、下記の記事をご覧ください。
Wiseを知らなかった私の後悔【銀行送金で3〜7営業日と言われて諦めた話】
どうしても資金調達が困難な場合は、前借り交渉を行いましょう。雇用主に事情を説明して前借りを頼みます。私は魚の卸会社で600ドルの前借りをしました。心理的ハードルは高いですが、背に腹は代えられません。
まとめ:早めに気づくことが、状況改善の鍵

資金が尽きるのは突然ではありません。必ず「サイン」が現れます。私は5つすべてのサインを見逃して、所持金10ドルになりました。食事を減らし、銀行残高を何度もチェックし、友人との外出を断り、給料日までの日数を数えていたのを覚えています。当時の私は、「まだ大丈夫」と思い込んでいました。
ニュージーランドでうまくいった経験が根拠のない楽観を生んだのです。結果として、所持金10ドルにまで追い込まれました。紹介したサインに気づいて早めに対処していたら、もっと楽にワーホリ生活を送れたはずです。今すぐ、自分の状況をチェックしてみてください。1つでもサインが出ていたら、早めの対処を検討しましょう。
複数のサインが出ていたら、できるだけ早く行動してください。早めに気づくことが、状況改善の鍵です。
※この記事は私個人の体験談です。同じ状況でも結果は人それぞれ異なります。具体的な対処が必要な場合は、信頼できる人や留学エージェントに相談してください。
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