「ジャパレスってきつそう」と思って、応募をためらっていませんか。私も同じことを考えていました。しかし、NZのヘイスティングスでジャパレスの仕事に挑戦したことで、6か月間で約7,000ドルを貯金できました。オーストラリアで週54ドルしか稼げなかったことを考えると、当たり店を選ぶことがいかに大切かを痛感しています。
本記事では、NZ・ヘイスティングスのジャパレスで6か月働いた実体験をもとに、「ジャパレスのきつさ」の正体についても解説します。ブラック店の見抜き方や仕事の探し方と面接対策、実際の収支データなども掲載しました。ジャパレスで働こうか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は私個人の2018年当時の体験をもとに書いています。時給や収支データは当時の実績です。最新情報は各国の公式機関でご確認ください。
「ジャパレスがきつい」には2種類ある

ジャパレスのきつさについて、下記の2点を解説します。
- ブラック店のきつさ(回避可能)
- 飲食店の体力的なきつさ(覚悟が必要)
ブラック店のきつさ(回避可能)
ジャパレスに対して語られる「きつい」という声の多くは、ブラック店で働いた体験から来ています。最低時給を下回る賃金や残業代が出ない労働環境、現金手渡し、精神的プレッシャーといった問題です。「日本語で気軽に働ける」と宣伝しながら劣悪な条件を押しつけてくる店があるのは否定できません。
ただし、ブラック店は店選びの段階で回避できます。最低賃金や給与明細、雇用契約書を確認するだけで、ブラック店の大半は弾けます。「ジャパレスがきつい」という言葉が指しているのは、ブラック店での体験であるケースが多いです。回避できるきつさを理由に、ジャパレスで働くのを諦める必要はありません。
飲食店の体力的なきつさ(覚悟が必要)

どのジャパレスに行っても避けられないきつさがあります。私がヘイスティングスで働いていた寿司レストランでも、週末は平日の2倍近い客数がお店に並びました。8時間立ちっぱなしで動き続けた後、家に帰って倒れるように眠ったこともあります。足のむくみも慢性化して、正直「きつい」と感じた瞬間が何度もありました。
体力的なきつさは、下記の3つからくるものです。
- 立ち仕事による体力の消耗
- 週末を中心とした繁忙期の忙しさ
- 通し勤務による拘束時間の長さ
ただし、上記のきつさは慣れてきます。2か月を過ぎたころには体が仕事のリズムに順応し、繁忙期の週末もスムーズにこなせました。ブラック店のきつさが「理不尽さ」に根ざしているのに対して、飲食店のきつさは「慣れと覚悟」で乗り越えられます。
ブラック店を見抜く3つのポイント

ブラック店を回避するための確認方法について、下記の3点を解説します。
- 求人票の時給で判断する方法
- 面接で聞くべき3つの質問
- 確認すべき雇用契約書のポイント
求人票の時給で判断する方法
ブラック店を見極めるポイントは、求人票に記載されている時給です。2026年現在、NZの最低時給はNZ$23.50、オーストラリアはAU$24.95に設定されています。最低自給を下回っている求人は、応募前の時点で弾いて構いません。注意が必要なのは、「経験なしだから最低時給以下でも仕方ない」という言い訳をしてくる求人です。
経験の有無にかかわらず、最低時給は全労働者に適用される法的な権利であり、例外はありません。求人票に時給が明記されていない場合も注意が必要です。「要面談」という表記は、面接で低い金額を提示してくる店が多い傾向があります。下記のサインが求人票にあれば、応募を避けましょう。
- 時給の記載がない
- 最低時給を下回る金額
- 「現金払い」「給与明細なし」という記載
- 試用期間中に設定されている低い時給
※最低時給は毎年更新されます。最新情報は、下記のリンクから確認してください。
- ニュージーランド:employment.govt.nz
- オーストラリア:fairwork.gov.au
面接で聞くべき3つの質問

求人票をクリアしたとしても、面接の場で確認すべきことがあります。私が実際にヘイスティングスの寿司レストランの面接で聞いた質問が3つあります。1つ目は「給与は銀行振込ですか?」です。現金手渡しを採用している店は、税金処理が曖昧であり、給与明細も出ない傾向があります。「銀行振込が原則」と答えてもらえればひとまず安心です。
2つ目は「給与明細は毎回もらえますか?」です。給与明細がない職場では、実際の労働時間と支払い金額のズレを証明する手段がなくなります。「給与明細は当然出ます」と答えてもらえた店は信頼できます。3つ目は「雇用契約書はありますか?」です。雇用契約書の質問をした瞬間、担当者の表情が変わる店の場合は、断ったほうが無難です。
質問をするのは、相手に失礼では?と感じる人もいるかもしれません。しかし、自分の権利を守るための確認は当然の行動です。まともなジャパレスならば、紹介した質問に淀みなく答えます。
※紹介した質問は事前判断のための目安であり、すべてのリスクを排除できるわけではありません。採用後も雇用契約書の確認を行ってください。
確認すべき雇用契約書のポイント
面接を通過して採用されても、油断は禁物です。初日に雇用契約書の内容を確認してください。契約書が用意されていない場合は、「法的な義務として契約書が必要です」と要求して構いません。NZもオーストラリアも、雇用開始時に契約書を提供することは雇用主の法的義務です。契約書では下記の項目を確認しょう。
- 時給(面接で聞いた金額と一致しているか)
- 所定労働時間と残業の扱い
- 休憩時間の規定
- 試用期間の有無と条件
「試用期間中は時給が下がる」という記載は要注意です。試用期間中であっても最低時給を下回ることは違法です。私が採用されたジャパレスでは、初日にマネージャーから契約書の説明があり、サインをする前に内容を確認できました。
不安なあなたへ:私がNZのジャパレスで6か月続けられた理由

実際に当たり店を引いて6か月働いた経験から、下記の3点をお伝えします。
- NZジャパレスで稼げた実証とオーストラリアとの対比
- 当たり店を引けた理由
- 週$300貯金できた6か月の収支
NZジャパレスで稼げた実証とオーストラリアとの対比
私はNZ・ヘイスティングスの寿司レストランで6か月間働きました。週の手取りが約590ドル、週300ドルを貯金し続けて総額約7,000ドルを貯金できました。ただ、ヘイスティングスでの価値を実感したのは、オーストラリアで失敗してからです。私は「NZでうまくいったのだから大丈夫だろう」という根拠のない自信を持ってオーストラリアへ渡りました。
ところがブリスベンとメルボルンのファームで待っていたのは、歩合制で最低時給の保証がない労働環境でした。週の手取りは約54ドル。宿泊費や食費、交通費を合わせた支出が週115ドルを超えていたため、毎週赤字だったのを覚えています。時給換算すると約4ドルという違法水準です。
精神的にきつかったのは、金額そのものよりも「どれだけ頑張っても収入が増えない」という閉塞感でした。NZのジャパレスでは毎週同じペースで給与が振り込まれていたのに、不安な毎日が続きました。当時の詳しい経緯は下記の記事をご覧ください。
メルボルンで所持金10ドルにまで追い詰められた1か月サバイバル記録
オーストラリアでの失敗があるからこそ断言できます。ジャパレスで週590ドルを手取りで得られた6か月は、ワーホリ全体を通じて経済的にも精神的にも安定していた時期でした。
当たり店を引けた理由

私が当たり店を引けた理由は単純で、「確認すべきことを確認したから」です。面接の前に最低時給を調べ、給与振込や給与明細、契約書の3点を面接で質問しました。マネージャーは3つとも当然のように「はい」と答えてくれたのを覚えています。面接後の感触は良く、実際に採用されました。
振り返って感じたことは、権利を確認する人を「面倒くさい」と感じる店は、働くべき店ではないということです。初日に雇用契約書を確認し、当時の最低時給が明記されていることを確認してサインしました。採用されてから6か月間、1度も賃金トラブルは発生しませんでした。
週$300貯金できた6か月の収支実態
実際の収支を数字でお伝えします。ヘイスティングスの寿司レストランでキッチンスタッフとして働いた週次の収支は下記のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 週の労働時間 | 約40時間 |
| 時給 | NZ$16.50 |
| 週の収入(税引き前) | NZ$660 |
| 税金(約10.5%) | -NZ$69 |
| 週の手取り | 約NZ$590 |
| 宿泊費 | NZ$100 |
| 食費 | NZ$80〜100 |
| 交通費・雑費 | NZ$90 |
| 週の支出合計 | 約NZ$290 |
| 週の貯金 | 約NZ$300 |
週300ドルの貯金を6か月続けた結果、総額で約7,000ドルを貯金できました。オーストラリアで毎週赤字を出していたことを考えると、当たり店を選ぶことの大切さが改めてわかります。「ジャパレスは稼げるのか」という問いへの答えは、「当たり店を引けば、十分稼げる」です。
※収支データは2018年当時の個人の体験です。最低時給や税率、物価は変動しています。参考値としてご覧ください。
ジャパレスの時給相場と国別データ【2026年最新】

ジャパレスの時給相場について、以下の2点を解説します。
- NZ・AUの最低時給と相場
- ファーム・ローカルとの比較表
NZ・AUの最低時給と相場
2026年現在のNZ・オーストラリアの時給相場は下記のとおりです。
| 項目 | ニュージーランド | オーストラリア |
|---|---|---|
| 最低時給 | NZ$23.50(2025年4月〜) | AU$24.95(2025年7月〜) |
| 平均時給(経験者) | NZ$25〜27 | AU$26〜29 |
| 高時給(スキル・経験豊富) | NZ$28〜30 | AU$30〜35 |
上記は相場であり、地域や店舗、職種によって変わります。キッチンスタッフとホールスタッフでも差が出るので注意してください。最低時給を下回る求人は法律違反です。最低時給を下回る求人には応募しないという判断軸は持ちましょう。私が2018年に働いていた時点のNZ最低時給はNZ$16.50でした。
当時と比べると7ドル近く上がっています。渡航前に最新の最低時給を確認しましょう。
※最低時給は毎年更新されます。最新情報は、下記のリンクから確認してください。
- ニュージーランド:employment.govt.nz
- オーストラリア:fairwork.gov.au
ファーム・ローカルとの比較表

私の実体験をもとに、ジャパレスとファーム労働を比較した表は下記のとおりです。
| 比較項目 | ジャパレス(ヘイスティングスNZ) | ファーム(ヘイスティングスNZ) | ファーム(メルボルン周辺AU) |
|---|---|---|---|
| 時給 | NZ$16.50 | NZ$15.75 | 歩合制(時給換算約$4) |
| 週の手取り | 約NZ$590 | 約NZ$564 | 約AU$54 |
| 週の貯金 | 約NZ$300 | 約NZ$314 | -AU$61(赤字) |
| 安定性 | ◎(天候に左右されない) | ○(最低時給保証あり) | ×(収穫量次第) |
| 英語力 | 必要(レジ・スタッフ会話) | 不要(単純作業中心) | 不要(単純作業中心) |
| 精神的負担 | 小(安定収入) | 小(安定収入) | 大(毎日赤字) |
NZのヘイスティングスでは、ジャパレスとファームの手取りはほぼ同水準でした。ただし安定性という点では、ファームは天候・作物の状況によって働けない日が生じます。一方でジャパレスは基本的に週5日のシフトが組まれているため、収入の見通しが立てやすいです。英語を使う経験を積みたい人にはジャパレスの方が向いています。
ジャパレスの仕事の見つけ方と面接対策

ジャパレスの探し方と面接対策について、下記の3点を解説します。
- 日本語求人サイト vs 英語求人サイト vs 直接履歴書
- 面接で落ちる人の5つのパターン
- 採用された私の履歴書で実際に書いた内容
日本語求人サイト vs 英語求人サイト vs 直接履歴書
仕事を探す方法は3つです。それぞれの特徴と使い分けは下記のとおりです。
| 方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 日本語求人サイト(NZ大好き・日豪プレスなど) | 日本語で確認・応募可能。時給はやや低めの傾向 | 英語に自信がない人・初めてのワーホリ |
| 英語求人サイト(Indeed・Seek・Trade Me Jobsなど) | 時給が高い案件あり。英語での応募が必要 | 英語力に自信がある人・高時給を優先したい人 |
| 直接履歴書を配る | 求人サイト未掲載の募集にも届く。地方都市で有効 | 地方都市にいる人・即採用を目指したい人 |
私がヘイスティングスで行ったのは、直接履歴書を配る方法でした。当時、NZ大好きで探してもヘイスティングスの求人は出ていなかったのです。街中のジャパレスを1件ずつ回って英文履歴書を手渡しで配りました。訪問は14〜17時の中抜け時間帯を狙うのがポイントです。ランチやディナーのピーク時に行くとマネージャーが忙しく対応してもらえません。
履歴書を渡してから1週間後に、寿司レストランから連絡がありました。渡航前に留学エージェントに相談しておくと、現地の就職事情について情報を得られます。エージェントごとの特徴と選び方は下記の記事で解説しています。
面接で落ちる人の5つのパターン

ジャパレスの面接で不採用になりやすいパターンは5つです。1つ目は、ビザの残期間が短すぎることです。残り1〜2か月しかない状態では、研修期間を考えると雇用主側は採用をためらいます。最低でも3か月以上の残期間があることが採用の現実的な基準です。2つ目は、連絡先が不明確なことです。
現地のSIMカードを持っていなかったり、メールアドレスが履歴書に書かれていなかったりするケースが該当します。3つ目は、希望シフトが店舗のニーズと合わないことです。ジャパレスは土日が忙しい繁忙期です。「週末は休みたい」という条件を出した場合、採用される可能性は下がります。
4つ目は、英語力の問題です。ホールスタッフはレジ対応や接客で英語が必要です。英語に自信がない人はキッチンスタッフを希望するのをおすすめします。5つ目は、面接時の態度や清潔感です。遅刻や不潔な服装、ぶっきらぼうな受け答えは、言語の問題よりも先に印象を悪化させます。
採用された私の履歴書で実際に書いた内容
私には飲食店での接客経験がほとんどありませんでした。日本では公務員として事務仕事をしていたため、レストランで働いた経歴は皆無に近い状態です。経験があまりない私でも採用された理由のは、履歴書の書き方にあったと考えています。私が実際に書いた内容は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 職歴 | 日本の公務員として5年間、正確さと責任感が求められる事務業務に従事 |
| スキル | 細部への注意力 / 時間管理 / チームワーク |
| 自己PR | 経験は浅いですが、まじめにコツコツ頑張らせていただきます |
接客経験ゼロでも「丁寧さ・真面目さ・習得意欲」を前面に出すことで、採用担当者から見込まれます。飾ることよりも、自分が持っている強みを正直に伝える履歴書が、最終的には通りやすいです。語学学校で履歴書添削を受けた体験については、下記の記事をご覧ください。
ジャパレスをすすめる人・すすめない人

ジャパレスが向いている人と向いていない人について、下記の2点をお伝えします。
- ジャパレスが向いている人の特徴
- ジャパレスを避けた方がいい人の特徴
ジャパレスが向いている人の特徴
私がジャパレスをおすすめしたいのは、下記に当てはまる人です。
- ファームが終わって安定収入が必要な人
- 天候に左右されない仕事をしたい人
- 英会話の経験を積みたい人
- ビザ残期間が3か月以上ある人
- 週5日フルタイムで働ける人
私自身がまさに上記の状態でジャパレスで働きました。英語を使う環境で働いたことで、語学学校とは違う実践的な英会話を学べたのもメリットでした。ジャパレスは単なる仕事以上のものを与えてくれると感じています。多国籍な職場で働く経験や、「毎週稼げている」という安心感は、ワーホリを充実させる土台になりました。
ジャパレスを避けた方がいい人の特徴
ジャパレスをおすすめできない人もいます。英語がほとんど話せない状態でホールスタッフに挑戦したい場合は、厳しい状況になりかねません。語学学校で基礎を固めるか、英語が不要なキッチンスタッフからスタートすることをおすすめします。接客そのものがストレスになるタイプや、立ち仕事が体力的に難しい場合も、別の仕事を検討すべきです。
ビザ残期間が1〜2か月しかない場合も、採用されにくいです。店側は研修コストをかけても長く働いてもらえる人材を優先します。残期間が短い状態で何社回っても断られ続けると、精神的にも消耗します。ジャパレスにこだわるよりも、単発・短期で対応してもらえるファームや清掃系の仕事を探す方が現実的です。
まとめ:ジャパレスは「選べば稼げる」

ジャパレスの「きつさ」には2種類あります。ブラック店に由来するきつさは店選びの段階で回避でき、飲食店の体力的なきつさは慣れで乗り越えられます。2つのきつさを混同したまま「ジャパレスはやめとこう」という結論を出すのはおすすめできません。時給や給与明細、雇用契約書の3点を面接前・採用後の初日に確認するだけで、ブラック店は弾けます。
私が実際にヘイスティングスの当たり店を引き、6か月で約7,000ドルを貯金できたのが証拠です。ジャパレスで働くか迷っている場合、自分のビザ残期間を確認してください。3か月以上あるならジャパレスに挑戦する価値があります。仕事の探し方や面接の準備、履歴書の作り方は、記事で解説した内容を参考にしてください。
ジャパレスで安定した収入を得るためにも、渡航前の資金準備が大前提です。リゾバで100万円を貯めてからワーホリするのをおすすめする理由は、下記の記事で解説しています。

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【免責事項】
本記事は筆者が2018年4〜10月にNZ・ヘイスティングスの寿司レストランで個人的に体験したワーキングホリデーの記録です。記載されている時給・収支データは当時の個人の実績であり、将来の収入を保証するものではありません。
※最低時給は毎年更新されます。最新情報は、下記のリンクから確認してください。
- ニュージーランド:employment.govt.nz
- オーストラリア:fairwork.gov.au

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