「ワーホリで仕事が見つからないかも」
渡航前、私も同じことを考えていました。ニュージーランドでは語学学校を卒業して3日後に採用が決まります。しかしオーストラリアでは、ファームで1日8時間働いて手取り30ドルを切る日が続き、所持金10ドルにまで追い詰められました。本記事ではワーホリ体験をもとに、仕事が見つかりにくい3つの理由や実体験について解説します。
AU・NZの仕事の見つかりやすさの比較や渡航前の準備、仕事探しが長引いたときの判断目安も解説します。仕事探しに不安を抱えて渡航を考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は私個人の2017〜2019年当時の体験をもとに書いています。求人状況や雇用条件は時期やエリアによって変わるため、最新情報は現地や各公式機関でご確認ください。
ワーホリで仕事が見つかりにくい3つの理由

ワーホリで仕事が見つかりにくい理由について、下記の3点を解説します。
- 競争相手は日本人だけではない
- 英文履歴書と英語面接の壁
- 採用されても稼げない職種
競争相手は日本人だけではない
ワーホリは、日本人だけの制度ではありません。オーストラリアやニュージーランドには、台湾やドイツ、フランスなど、多くの国からワーホリ参加者が集まります。同じ求人に、英語がネイティブレベルに近い他国の参加者も応募するのです。
私がオーストラリアで仕事を探していた時期、経験不問の求人に応募しても面接連絡が来ない日が続きました。他国の参加者と同じ土俵で勝負していたのが原因のひとつです。英語力やコミュニケーション力で見劣りしていれば、書類選考の時点で落ちるのが現実です。「日本人向けのジャパレスなら大丈夫」と思う人もいるでしょう。
しかし、都市部のジャパレスは日本人の応募者が集中するため、競争率が高まります。
英文履歴書と英語面接の壁

オーストラリアやニュージーランドで仕事に応募する際、原則として英文履歴書が必要です。英文履歴書は、日本の履歴書とは書き方が異なります。フォーマットや自己PRの表現を間違えると、書類選考の時点で落とされます。私がニュージーランドの語学学校で先生に履歴書を見せたとき、表現の部分で修正が入りました。
「自己PRの文章を修正したほうが良い」という指摘を受けて、書き直したのを覚えています。添削を経た英文履歴書を提出して、レセプション職と寿司レストランで採用されました。英文履歴書を準備する際、最低限おさえておきたいポイントは下記の通りです。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| フォーマット | 写真や年齢、性別は不要。スキルと職歴を簡潔に記載する形式が基本 |
| 自己PR | 断定的な表現より、エピソードや強みを短く添えた文章が好まれる |
| 添削 | 語学学校の先生に添削してもらうと書類通過率が上がる |
面接も同じです。「なぜ応募したのですか?」という基本的な質問でも、事前に準備しているかどうかで印象は変わります。完璧な英語でなくても、自分の言葉で答えられる準備があれば採用担当者に誠実さは伝わります。「英語力ゼロでは厳しいが、完璧でなくても採用される」というのが実感です。
採用されても稼げない職種
仕事が見つかりにくいことに加えて、もう1つ知っておくべき事実があります。採用されても、稼げない職種があるという現実です。ワーホリ参加者が選びがちなファームは、採用のハードルが低く英語力もほぼ不問という点で入りやすい職種です。しかし、ファームの多くが成果報酬制を採用しています。
収穫量が少なければ、8時間働いても収入が最低賃金を下回ります。私がオーストラリアで働いたファームは、1日8時間働いて手取り30ドル台という日もありました。時給に換算すると約4ドルです。「採用された=稼げる」ではないことを、渡航前に知っておくことが大切です。
ファームを選ぶ場合は、時給制か成果報酬制かを事前に確認しましょう。採用のしやすさと収入の安定性は別の話です。
私がニュージーランドで成功した話【卒業3日後に仕事が決まった】

私がニュージーランドで仕事をスムーズに見つけられた理由について、下記の3点をお話しします。
- 語学学校で英文履歴書を添削した
- 在学中から並行して求人サイトに登録した
- 日本人からの紹介で仕事が決まった
語学学校で英文履歴書を添削した
ニュージーランドへ渡航するにあたって、まず語学学校へ入学しました。渡航前から、英語力が仕事探しの核心になると感じていたからです。私が通ったオークランドのConcordia Institute of Businessでは、英文履歴書の添削や面接練習のサポートも受けられました。
渡航前、私はTOEIC630点でしたが実際に外国人と英語で会話した経験はあまりありませんでした。電話で英語を話すことが怖くて、考えるだけで不安になったのを覚えています。語学学校に6週間身を置いた結果、電話越しでも何とか会話できるレベルになりました。
「完璧に話さなくても伝わる」という経験が、英語への抵抗感を減らしてくれたのです。先生やサポーターに添削を重ねてもらいながら、履歴書も改善しました。添削や面接練習の積み重ねが、レセプション職と寿司レストランの採用に直結したと実感しています。語学学校の選び方については、下記の記事をご覧ください。
在学中から並行して求人サイトに登録した

語学学校在学中の4週目から、仕事探しを並行して始めました。「卒業してから探そう」では遅いと気づいていたからです。卒業後に収入ゼロの期間が続くほど、語学学校に払った費用と生活費によって、貯金が削られます。実際に登録したのは下記の2つです。
| サイト名 | 特徴 |
|---|---|
| Seek | 英語系の総合求人サイト。ローカル企業の求人が中心で、英文履歴書の提出が基本 |
| NZ大好き | 日本人向けのNZ求人サイト。日本語で探せるため、渡航直後でも使いやすい |
在学中から気になる求人に応募し、面接が入れば放課後の時間を使って対応しました。授業と仕事探しを同時に進める生活は、なかなかに忙しかったです。渡航前からでも求人サイトへの登録はできます。現地の相場感や求人傾向をつかんでおくだけでも、渡航後の動き出しを早められます。
日本人からの紹介で仕事が決まった
ヘイスティングスへ移動したのは、自分で計画したことではありませんでした。現地で知り合った日本人から「ファーム求人が豊富な場所に行かない?」と誘われたのがきっかけです。正直、ヘイスティングスという地名すら知りませんでした。一緒に移動してみると、実際にファームの求人があり、すぐに仕事を始められました。
採用を後押ししたのは、語学学校で培った英語力と、現地で知り合った人との繋がりです。口コミや紹介は、求人サイトには載っていない案件にアクセスできる手段です。バックパッカーや語学学校で日本人との交流を持つことも、仕事探しの助けになります。
私がオーストラリアで苦労した話

私がオーストラリアで経験した苦労について、下記の3点をお話しします。
- NZでの成功体験が油断に
- ブリスベン周辺のファームで時給4ドル
- 求職活動10件目でようやく採用
NZでの成功体験が油断に
2018年10月、ニュージーランドのビザが切れると同時にオーストラリアへ渡航しました。NZでは成功体験が多かったため、オーストラリアでもすぐ仕事が見つかると高をくくっていました。しかし、成功体験による油断が、私を苦しめることになったのです。
オーストラリアで私が働いたファームは、ニュージーランドのときと労働条件が異なりました。ニュージーランドでは最低時給の保証がされていました。AUのファームは歩合制が中心で、収穫量次第で収入がゼロに近くなることを、当時の私は知らなかったのです。
NZでの成功体験は良かったのですが、「国が変わると状況も変わる」という事実を甘く見ていました。
ブリスベン周辺のファームで時給4ドル

オーストラリアに到着してすぐ、ブリスベン周辺の農場で働き始めました。採用自体はすぐに決まりましたが、実態は想像とかけ離れていたのです。歩合制のため、1日8時間働いても手取りが30ドルを切る日がありました。時給に換算すると約4ドルです。
当時のオーストラリアの最低時給は18ドル程度でしたが、歩合制の農場では収穫量が少ないと賃金が下回ります。「慣れれば収穫量が増えるだろう」と思って続けましたが、状況はなかなか改善されません。精神的にも体力的にもきつい状況が続き、生活費を差し引くと毎週赤字という日々でした。
ファームを離れてメルボルンへ移動したのは、「このままでは生活できなくなる」と判断したからです。
求職活動10件目でようやく採用
メルボルンへ移動してからは本格的な求職活動を始めました。手元にはNZで作成した英文履歴書があったため、応募自体はすぐに動き出せました。しかし採用の連絡はなかなか来なかったのを覚えています。NZでうまくいった理由の1つは、語学学校での繋がりや現地で出会った日本人による紹介があったからです。
メルボルンではなんのコネもなかったので、最初から仕事を探す必要がありました。日系企業やジャパレスを中心に10件近く応募し続け、ようやく魚の卸会社で採用が決まりました。採用が決まったときの安堵感は今でも覚えています。しかし費やした時間と生活費が積み重なり、所持金は10ドルまで減っていました。
あと数日採用が決まらなければ帰国するしかなかった、という極限状態だったのです。現地でゼロから仕事を探す難しさを、オーストラリアで思い知りました。
AU・NZの仕事の見つかりやすさを正直に比較

オーストラリアとニュージーランドの仕事の見つかりやすさについて、下記の3点を比較します。
- 求人数と競争率の違い
- 英語力に不安がある人へのおすすめ
- 地方都市では状況が変わる理由
求人数と競争率の違い
求人の絶対数はオーストラリアのほうが多いです。国土が広く、都市部だけでなく農業地帯も多いため、ファームからジャパレス、ローカル企業まで幅広い求人があります。メルボルンやシドニーには大規模な日本人コミュニティもあり、日本語が使える職場を見つけやすい環境です。
ただし、求人数が多いということは応募者数も多いことを意味します。2017〜2019年当時、日本からオーストラリアへのワーホリ参加者はニュージーランドの約5倍以上いました。メルボルンやシドニーの都市部では、口コミ情報がなければ採用まで時間がかかります。
ニュージーランドは求人数こそオーストラリアより少ないですが、競争率も低くなりやすいです。語学学校のネットワークや日本人コミュニティからの情報が、仕事探しに直結しやすい印象があります。
英語力に不安がある人へのおすすめ

英語力に不安がある人は、語学学校のサポートを活用しやすいニュージーランドのほうが動きやすいです。語学学校で履歴書を整え、在学中から現地ネットワークを使って仕事を探すという流れが機能しやすい環境です。「AUかNZか」よりも、「ネットワークを作れるかどうか」のほうが仕事の見つけやすさに影響します。
私自身、AUでも語学学校に通っていれば、口コミを見つけて採用までの時間が短くなっていたでしょう。英語力に不安がある場合、渡航先にかかわらず語学学校を活用するのをおすすめします。渡航先について答えるなら、英語力に不安があり初めてのワーホリであればNZが動きやすいと感じています。
NZは語学学校のサポート体制が整っており、日本人コミュニティの口コミを見つけやすいからです。語学学校の詳細については、下記の記事をご覧ください。
地方都市では状況が変わる理由
都市部での仕事が見つからない場合、地方都市に目を向けると状況が変わります。メルボルンやシドニーといった大都市は求人が多い反面、応募者も集中するのが特徴です。地方都市は求人数は少ないものの競争率が低く、すぐに採用される場合もあります。
ニュージーランドのヘイスティングスで私が仕事を続けられたのも、地方都市ならではの環境があったからです。ファームとジャパレスが両立しやすく、口コミ情報も集まりやすいエリアでした。ファームを検討している場合は、繁忙期の確認が大切です。
都市部で行き詰まったときは「エリアを変える」という選択肢を検討するのをおすすめします。それぞれの仕事事情については、下記の記事をご覧ください。
ニュージーランドのワーホリで仕事が見つからない理由と対処法【実体験】
オーストラリアのワーホリで仕事が見つからない理由と対処法【実体験】
※求人状況は時期・エリア・職種によって変わります。紹介した内容は2017〜2019年当時の体験に基づくものです。最新の求人状況は日豪プレスなどの現地情報サイトや各公式機関でご確認ください。
渡航前にやっておくべき3つの準備

渡航前にやっておくべき準備について、下記の3点を解説します。
- 英文履歴書を渡航前に1枚作っておく
- 求人サイトに登録して相場を把握する
- 留学エージェントに実態を聞いておく
英文履歴書を渡航前に1枚作っておく
渡航前に英文履歴書を1枚作っておきましょう。現地に着いてから作ろうとすると、生活費が出ていく中で焦りながら作業する羽目になります。渡航前に作って、現地で英文履歴書を調整するほうが精神的にも楽です。英文履歴書のフォーマットはインターネットで調べれば見本が多数出てきます。
大切なのは日本式の書き方を英訳するのではなく、英文履歴書のフォーマットに合わせることです。名前や連絡先、職歴やスキルという構成が基本で、自己PRは簡潔にまとめます。可能であれば、語学学校や留学エージェント経由で添削を受けると精度が上がります。
私はNZの語学学校で徹底的に直してもらった履歴書をオーストラリアでも活用しました。渡航前に履歴書を作っておけば、現地での動き出しが変わります。
求人サイトに登録して相場を把握する

渡航前から求人サイトに登録して、現地の相場感をつかんでおくことも有効です。どんな職種がいくらで募集されているかを見ておくだけで、現地での動き方をイメージできます。代表的な求人サイトは下記の通りです。
| サイト名 | 特徴 |
|---|---|
| Seek | AU最大級の求人サイト。幅広い職種が掲載されており、まず登録すべき定番サイト |
| Indeed | 大手から地元の小規模企業まで網羅。日本語表示対応で初心者も使いやすい |
| Seek | NZ最大級の求人サイト。ローカル企業の求人が中心 |
| Trade Me Jobs | NZで広く使われるサイト。地元の中小企業の求人が豊富 |
| 日豪プレス | 日本語で検索できる日本人向けサイト。ジャパレス系の求人が多い |
私がオーストラリアで苦労した原因のひとつは、ファームが歩合制中心であることを把握してなかったからです。事前に確認していれば、職種の選び方が変わっていた可能性があります。渡航前から求人サイトに登録して、現地の相場感をつかんでおくのが大切です。
留学エージェントに実態を聞いておく
渡航前に留学エージェントへ相談するのも、情報収集の手段のひとつとして有効です。ただし「エージェントに頼めば仕事が見つかる」という話ではありません。エージェントを使う価値は、「現地の仕事事情をリアルに教えてもらえる」という点にあります。
エージェントに相談すれば、「どのエリアで仕事が見つかりやすいか」といった情報を、渡航前に確認できます。私はNZ渡航前に留学ドットコムを使いましたが、語学学校の手配だけでなく現地生活の目安を教えてもらいました。複数のエージェントを比較すると、自分の状況に合った情報を得られます。
エージェント選びの詳細は 、下記の記事をご覧ください。
仕事探しが長引いたときの判断目安

仕事探しが長引いたときのために、知っておきたい判断目安を下記の3点で解説します。
- 2週間結果が出なければ戦略を変えるサイン
- 資金が3週間分を切ったら即行動へ
- 所持金10ドルになった私が後悔していること
2週間結果が出なければ戦略を変えるサイン
仕事探しを始めて2週間、採用の連絡が1件も来ない場合は、戦略を変えるサインです。同じエリアで同じ職種に同じ方法で応募し続けても、結果が変わりにくいです。仕事が見つからない場合は、応募先の職種を広げ、エリアを変えて、口コミ情報を集める点を意識しましょう。
私がメルボルンで採用までに時間がかかったのも、口コミを通じた仕事探しができていなかったからです。2週間というのは目安ですが、「状況が変わらないなら動き方を変える」という判断軸を持っておきましょう。
資金が3週間分を切ったら即行動へ

残り資金が生活費3週間分を切った段階で、即座に行動を変えましょう。「もう少し待てば決まる」という期待は、資金が潤沢なうちは通用しても、少なくなってからでは遅いです。資金が3週間分を切ったときに取るべき行動は下記の3つです。
| 行動 | ポイント |
|---|---|
| 職種・エリアを問わず手当たり次第に応募する | 選り好みをやめ、採用される可能性があるものにはすべて応募する |
| 日本人コミュニティに情報収集を依頼する | 求人サイトに載っていない口コミ案件にアクセスできる唯一の手段 |
| 地方のファームや別都市への移動を検討する | 今いるエリアで結果が出ていないなら、場所を変えることが最も早い解決策になる場合がある |
私がメルボルンで所持金10ドルになったのは、「まだ大丈夫」という感覚を引きずりすぎたからです。残り資金が厳しくなってから動いても、選択肢はすでに狭まっています。余裕のあるうちに判断することが、自分を守るための秘訣です。
所持金10ドルになった私が後悔していること
所持金10ドルになった経験を振り返ると、後悔していることがいくつかあります。後悔が大きいのは「AUのファームが歩合制中心であることを渡航前に調べていなかったこと」です。NZのヘイスティングスでは最低時給の保証があり、同じ感覚でAUのファームに入ったのが間違いでした。
次に後悔しているのが「メルボルンでの職探しが遅れたこと」です。ファームで赤字が続いている時点で、もっと早く判断して別の仕事を探すべきでした。「慣れれば稼げるようになる」という期待が、動き出しを遅らせたのです。「メルボルンで新たな人脈作りに時間をかけなかったこと」も後悔しています。
NZでは語学学校などで人脈を作りましたが、AUでは意識できていませんでした。ワーホリ中のお金の管理については、下記の記事をご覧ください。
ワーホリ中のお金管理完全マニュアル【所持金10ドルになった失敗から学ぶ】
まとめ

「仕事が見つからないかも」という不安は、渡航前の準備と現地でのネットワーク作りで変わります。NZとAUの経験を比べると、差はシンプルでした。語学学校を通じて英語への抵抗感を減らし、英文履歴書を整え、在学中から求人サイトを確認したのが決め手です。
一方でAUでは、ゼロから仕事を探す難しさに直面し、所持金10ドルという状況まで追い詰められました。英語力に不安があり初めてのワーホリであれば、語学学校で人脈と英語の基礎を築くことが大切です。「英文履歴書の準備」と「現地の人とのつながり」という2点が、採用までの速さを左右します。
渡航前にエージェントに相談し、英文履歴書を1枚作っておくだけで、現地でのスタートが変わります。渡航前の情報収集として、留学エージェントに相談しておきましょう。留学エージェントの詳細については、下記をご覧ください。

仕事が決まった後の資金管理については 、下記の記事をご覧ください。


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