30歳でワーホリから帰ってきた!帰国後の現実について【2019年実録】

「30歳でワーホリから帰ってきた。帰国後はどうなるんだろう。」

渡航前、私も同じことを考えていました。公務員を辞め、2年間のブランクを抱えて帰国した30歳が、日本で生活を立て直せるのか。不安を抱えたまま、2019年10月に帰国しました。帰国翌日から住民票や健康保険、年金の手続きに追われ、帰国3週間目には焦りがピークを迎えたのです。

「30歳・ブランク2年・公務員辞め」という状況でも、3か月で収入が安定しました。本記事では、帰国直後の手続きと現実、就職活動での面接の乗り越え方について解説します。「30歳は不利」という思い込みの正体や、収入が安定するまでの3か月間の流れについても書きました。

帰国後の現実を知りたい人や就活の進め方で迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は私個人の2019年当時の体験をもとに書いています。採用状況は時期や業界、企業によって異なります。最新情報は各社採用ページでご確認ください。

目次

30歳でワーホリから帰ってきた、最初の1か月

帰国直後の現実について、下記の3点をお話しします。

  • 帰国直後にやった手続きと現実
  • 同期や友人との「2年分のズレ」
  • 焦りのピークは帰国後3週間目

帰国直後にやった手続きと現実

2019年10月、オーストラリアから帰国した翌日から、手続きに追われました。「帰国したらやること」として頭では理解していましたが、実際にやり始めると時間を取られます。帰国直後に対応した手続きは、下記の3つです。

  • 住民票の再登録
  • 国民健康保険への加入
  • 国民年金の手続き

住民票は30分ほどで終わりましたが、健康保険と年金は確認事項が多く、予想より時間がかかりました。窓口を3か所まわり終えたときには、半日が過ぎたのです。「就活を始めよう」と思った矢先に、疲労が一気に押し寄せてきました。海外にいる間は緊張感で動けていたものが、帰国してほっとした瞬間に体が止まる感覚です。

帰国直後の1週間は、思っていたより体が動きませんでした。

※手続きの内容や期間は自治体や個人の状況によって異なります。詳細は各窓口にご確認ください。

同期や友人との「2年分のズレ」

帰国して最初に連絡を取った友人は、昇進して管理職になっていました。別の友人は結婚して子どもがいます。公務員時代の同期は、着実にキャリアを積んでいました。2年間の空白が、数字以上に大きく感じられた瞬間です。「遅れた」という感覚は正直ありました。

ただ同時に、「何に対して遅れているのか」という疑問も頭に浮かんだのです。私の場合は、同期や友人のキャリアと自分を比べることに、どこか違和感がありました。私がワーホリに行ったのは、普通とは違う選択をしたくて動いた結果でもあったからです。

しかし感情は正直で、SNSで同世代の近況を見るたびに落ち着かない気持ちになりました。「ワーホリに行って正解だったのか」という問いが、帰国直後は何度も頭をよぎったのを覚えています。

焦りのピークは帰国後3週間目

帰国後の精神状態を振り返ると、辛かったのは3週間目です。手続きも一段落して、就活を始めようとしているのに、何から動けばいいかわからない状態でした。履歴書を書こうとしても、2年間のブランクをどう説明するか言葉が出てきません。求人サイトを開いては閉じる、を繰り返していました。

収入はゼロで、貯金は少しずつ減っていきます。「就職先が決まらなかったらどうしよう」という不安が、毎晩のように頭をよぎりました。ただ、焦りのピークを過ぎると不思議と落ち着いてきます。「所持金が10ドルになっても動き続けた自分が、なぜ今動けないのか」という気持ちが湧いてきたのです。

帰国後3週間目の焦りは、4週間目からの行動への起爆剤になりました。


30歳ワーホリ帰国が「不利」だと思っていた3つの思い込み

帰国前に感じていた不安と、実際との差について下記の3点を解説します。

  • 「年齢的にもう遅い」は本当か
  • 「ブランクは隠すべき」という勘違い
  • 「同世代に遅れた」という焦りの正体

「年齢的にもう遅い」は本当か

「30歳でブランク2年は採用されない」という思い込みは、帰国前の私の中にありました。実際に就活を始めてみると、思い込みは少なくとも私の体験では正しくありませんでした。帰国後10社以上に応募し、1か月で塾講師として採用が決まっています。

面接官が30歳という年齢自体を問題にした場面は、ほとんどありませんでした。問われていたのは「ブランク期間に何をしていたか」と「なぜ公務員を辞めたのか」の2点です。年齢そのものより、2年間で何を経験し、何を得たかを見ていたのだと感じます。

「30歳は不利」という思い込みは、就活を始める前に自分が作り上げたものでした。実際に動いてみると、思い込みほど高い壁ではなかったというのが正直な感想です。公務員を辞めた経緯も含めた私の体験については、下記の記事に詳しくまとめています。

公務員を辞めて海外に出た話【ワーホリという選択肢が私を救った】

※上記は2019年当時の私個人の体験です。採用状況は業界や時期、企業によって異なります。

「ブランクは隠すべき」という勘違い

帰国前、私は「ブランクはできるだけ小さく見せた方がいい」と考えていました。しかし実際に面接を重ねる中で、逆効果だと気づきました。ブランクを曖昧にしようとすると、面接官の疑念を招くのです。実際に面接で試した結果、正直に話す方が反応が良かったのを覚えています。私が面接で変えたことは、下記の3点です。

  • ワーホリに行ったことを隠さず伝える
  • 現地で何をしたかを具体的に話す
  • 「どう行動したか」まで伝えてる

所持金が10ドルになりながらも帰国資金を貯めた話をしたとき、面接官から深掘り質問が来ました。隠すより、正直に話して「どう行動したか」まで伝える方が印象に残ります。ブランクは隠すものではなく、説明して武器に変えるものだというのが、10社以上の面接を経て得た実感です。

就職活動の進め方については、下記の記事で詳しく解説しています。

ワーホリ後に就職できないは本当か【公務員・ブランク2年でも採用】

「同世代に遅れた」という焦りの正体

帰国後に感じた「遅れた」という感覚の正体を分析すると、比較の軸がずれていたのだと思います。同期や友人のキャリアと自分を比べていましたが、私の場合は「違う選択をしたくて」ワーホリに行ったはずでした。「遅れた」という感覚は、自分から外れたレールに再び乗り直そうとしたときに生まれる感情です。

レールを外れた分だけ遅れているのは当然です。問題は遅れそのものではなく、「外れた2年間に何があったか」を説明できるかどうかでした。説明できる体験があれば、遅れは武器になります。私の場合、所持金10ドルから立ち直った経験が武器でした。「同世代に遅れた」という焦りは、帰国後に動き始めると自然に薄れていきました。

動いていれば、焦りはエネルギーに変わります。


30歳帰国後の就職活動【実録】

実際の就職活動の流れについて、下記の3点をお話しします。

  • 10社以上受けて1か月で採用
  • 面接での説明の仕方
  • 30歳が逆に評価された場面

10社以上受けて1か月で採用

帰国後3週間目から本格的に動き始め、DodaやIndeedで求人を探し始めました。最初の1週間で5社に応募し、書類選考の結果を待ちながら履歴書を改善しました。書類選考で落とされた企業もありましたが、面接に進んだのは帰国後4週間目のことです。塾講師のアルバイト求人に応募したのは、「とにかく収入を作る」という判断からでした。

正社員にこだわって動きが止まるより、まず採用されることを優先したのです。面接では公務員時代の経験とワーホリの体験を組み合わせて話しました。採用の連絡が来たのは、帰国からちょうど1か月後のことです。ただし塾講師アルバイトへの採用がゴールではありません。

働きながら正社員の求人に応募し続け、福祉職の正社員として採用されるまでには時間がかかりました。

※採用までの期間は業界や時期、個人のスキルや経験によって異なります。

面接での説明の仕方

面接では決まって2つのことを聞かれました。「なぜ公務員を辞めたのか」と「ワーホリ中に何をしていたか」です。2つはセットで一貫したストーリーにする必要がありました。私が面接で意識した説明の組み立ては、下記の3点です。

ポイント内容
説明の軸を統一する「人の成長に直接関われる仕事がしたかった」という一本筋を通す
退職理由の語り方「前職への不満」ではなく「次に向かった理由」として伝える
ワーホリの位置づけ「自分が何をしたいか確かめるための時間だった」という流れでつなぐ

3点を一貫させたことで、面接官の反応が変わったのを感じました。応募先の業界によって強調するポイントは変えましたが、軸は崩しませんでした。帰国後就職活動の詳細な進め方については、下記の記事にまとめています。

ワーホリ後に就職できないは本当か【公務員・ブランク2年でも採用】

30歳が逆に評価された場面

塾講師の面接では、30歳という年齢がプラスに働いた場面がありました。面接官から「社会人経験のある30代の方が保護者からの信頼を得やすい」という言葉をもらったのです。公務員として4年間働いた経験が、社会人としての落ち着きとして評価されたのだと感じました。福祉職の面接でも似たような評価を受けました。

「ワーホリで現地の人と働いた経験がある30歳」という属性が、「異文化への理解がある人材」として見られたのです。30歳であることは、使い方によっては武器になります。ただし、すべての30歳に同じ評価が返ってくるとは限りません。業界や企業の方針、面接官の考え方によって反応は異なります。

「年齢が不利」という思い込みを手放して面接に臨んだことが、良い方向に働いたと感じます。

※上記は2019年当時の私個人の体験です。採用状況は業界や企業、時期によって異なります。


帰国後の生活が安定するまでにかかった時間

就職後の現実について、下記の3点をお話しします。

  • 収入が安定するまでの3か月間
  • 生活が落ち着いてきたタイミング
  • 「行ってよかった」と思えた瞬間

収入が安定するまでの3か月間

塾講師のアルバイトとして採用が決まってからも、収入が安定するまでには時間がかかりました。私の場合、帰国から安定までの流れは下記のとおりです。

時期状況
帰国後1か月塾講師アルバイトとして採用。初月給は生活費をカバーできる水準ではなく、貯金を切り崩しながら正社員の求人に応募し続ける
帰国後2か月コマ数が増え、アルバイト収入が生活費をカバーできる水準に。福祉職の選考も並行して進む
帰国後3か月福祉職の正社員として採用が決まり、収入が安定

帰国後すぐに正社員が決まるケースばかりではないということは、正直にお伝えしておきたいです。私の場合は3か月かかったため、余裕を持った資金計画をおすすめします。

生活が落ち着いてきたタイミング

精神的に落ち着いてきたのは、収入が安定するより少し遅れたタイミングでした。正社員として採用が決まっても、新しい職場に慣れるまでは緊張が続きます。「自分はやっていけるのか」という不安は、働き始めてからも数週間は続きました。落ち着いてきたのは、職場での人間関係が少しずつ築かれてきた頃です。

帰国から4〜5か月が経過した頃に、「ようやく地に足がついてきた」という感覚が戻ってきました。ワーホリ生活から、日本での生活リズムに体が慣れるまでに、数か月の時間を要しました。精神的に辛い時期の乗り越え方については、下記の記事にまとめています。

ワーホリ失敗から立ち直るまで【メンタルケア・帰国後ガイド】

「行ってよかった」と思えた瞬間

「ワーホリに行ってよかった」と初めて素直に思えたのは、福祉職の面接でのことでした。「ホスピタリティを評価できる」と言われたとき、2日本で意味を持つ瞬間を感じたのです。今までは「ワーホリに行ったことで遅れた」という感覚が抜けきれませんでした。

しかし海外での経験が評価されたとき、2年間のブランクへの見方が変わりました。メルボルンで所持金が10ドルになりながらも動き続けた話が、面接官の記憶に残り、採用につながったのです。「行ってよかった」という感覚は、帰国直後には生まれません。時間が経って、経験が日本での生活に結びついたときに、じわじわと湧いてくるものです。


30歳のワーホリを振り返る

30歳からのワーホリについて、下記の3点をお話しします。

  • ワーホリに行ったことへの後悔はあるか
  • 就活でやっておけばよかったこと
  • 帰国後の就活で使えるサービス

ワーホリに行ったことへの後悔はあるか

帰国から1年経った今、公務員を辞めてワーホリに行ったことへの後悔はありません。ただし「後悔がない」のは、うまくいったからではないと感じています。所持金が10ドルになった夜も、帰国後に求職活動をしていた時期も、「自分で決めた」という事実が支えでした。

後悔がないのは結果が良かったからではなく、自分の意思で動いた選択だったからだと思います。誰かに勧められて辞めたわけでも、追い詰められて逃げたわけでもありません。自分で決めた選択には、どんな結果になっても納得できるものがある、というのが実感です。

公務員を辞めた経緯やワーホリを選んだ理由については、下記の記事をご覧ください。

公務員を辞めて海外に出た話【ワーホリという選択肢が私を救った】

就活でやっておけばよかったこと

今振り返ると、やっておけばよかったことが2つあります。

やっておけばよかったこと理由
帰国前にエージェントへの登録を済ませておく帰国直後は住民票や健康保険の手続きで動く余裕がない。登録だけ先に済ませておくと、帰国後すぐに求人情報の確認を始められる
ワーホリ中に接客やサービス業の経験を積んでおくジャパレスでの接客経験が福祉職の面接で評価された。英語環境での接客経験は、帰国後の就活で想定以上に使える

2つに共通しているのは、「帰国後に慌てないための先手」という点です。どちらも帰国前・ワーホリ中に動けることなので、渡航中から意識しておくことをおすすめします。ワーホリ前にリゾバで接客スキルを磨いておく方法については、下記の記事をご覧ください。

【半年で100万円+接客スキル】ワーホリ前にリゾバをすすめる理由

帰国後の就活で使えるサービス

ブログを運営する中で知ったのが、ワーホリ帰国者に特化した転職エージェント「The Beyond Border」です。私が2019年に就活をしていた当時は知りませんでしたが、海外経験者の就活を専門にサポートするサービスです。一般的な転職エージェントはワーホリ経験への理解が薄く、動きにくい場面があります。

帰国者に特化したエージェントであれば、海外経験を強みに変えるサポートを受けやすいです。帰国後の就職活動を考えている人は、相談してみる価値があります。

※私自身はThe Beyond Borderを利用したわけではありません。帰国後の就職活動の状況はエージェントや個人の状況によって異なります。利用の際は公式サイトにてサービス内容をご確認ください。


まとめ

30歳でワーホリから帰国した直後の不安は、時間とともに変化していきます。帰国3週間目の焦りがピークで、動き始めると少しずつ地に足がついてきました。「30歳・ブランク2年・公務員辞め」という三重苦は、伝え方次第で武器になります。私の場合、収入が安定するまでには3か月、精神的に落ち着くまでには4〜5か月かかりました。

「帰国後すぐに安定する」とは言えませんが、動き続ければ出口は見えてきます。帰国前にエージェントへの登録を済ませておくと、帰国後の就活をスムーズに進められます。帰国後の就職活動の進め方については、下記の記事をあわせてご覧ください。

ワーホリ後に就職できないは本当か【公務員・ブランク2年でも採用】

※本記事は私個人の2019年当時の体験をもとに書いています。就職活動の状況は時期や業界、企業によって異なります。最新情報はエージェントや各社採用ページでご確認ください。

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