【ワーホリ渡航前は必見】VISAカードの海外キャッシングが必要な話

「海外でお金がなくなったとき、どうすればいいのか?」

私は2018年、オーストラリアのメルボルンで所持金10ドルまで追い詰められました。海外キャッシング機能を契約していなかったため、ATMで現金を引き出せなかったのです。宿泊費130ドルを支払うたびに胃が痛み、スーパーで3ドルの買い物すら躊躇する日々。面接の交通費8ドルすら悩む状態でした。

海外キャッシングを契約していれば、即日700ドルを引き出せて精神的余裕が生まれたはずです。最終的に魚の卸会社で600ドルの前借りをお願いせずにも済みました。海外キャッシング機能は日本でしか契約できません。本記事では、海外キャッシングを契約しなかったために招いたトラブルについて解説します。

海外キャッシングがあれば助かった3つの理由や、渡航前に済ませるべきカード準備の手順も解説します。これからワーホリに行く人は、ぜひ最後までご覧ください。


【重要】 本記事は筆者の個人的な体験談であり、金融アドバイスではありません。クレジットカードの契約や海外キャッシングについては、各カード会社にご確認ください。海外キャッシングは借金であるため、計画的に利用しましょう。

なぜ私が所持金10ドルまで追い詰められたのか、詳細は下記の記事をご覧ください。

プロフィール:私がメルボルンで所持金10ドルになった理由


目次

海外キャッシングを契約しなかった3つの理由

私が海外キャッシング機能を契約していなかった理由について、下記の3点をお話します。

  • 4年前にカードを作ったときは海外を想定せず
  • 「デフォルトでついている」と勘違い
  • ニュージーランドで発覚後も「問題ない」と油断

4年前にカードを作ったときは海外を想定せず

地方銀行でVISAカードを契約したのは、ワーホリの4年前、公務員として働き始めたときでした。「クレジットカードも作っておこう」という軽い気持ちで契約したのです。当時の私には、海外に行く予定は全くありませんでした。国内での買い物や、ネット通販での支払いに使えれば十分。海外旅行や留学など、考えたこともありませんでした。

毎月の給料が振り込まれ、スーパーやガソリンスタンドで日常的な買い物をする。平凡な生活の中で、「海外キャッシング機能」という存在すら意識していなかったのです。


「デフォルトでついている」と勘違い

29歳でワーホリを決意し、準備を始めた私は、クレジットカードについて調べませんでした。「クレジットカードには、海外キャッシング機能がデフォルトでついているだろう」と勘違いしたのです。ワーホリ準備中は、ビザ申請や語学学校の手配、航空券の予約など、やることが山積みでした。

留学ドットコムとの話題の中心は、ホームステイ先や語学学校の費用、現地での生活費など。クレジットカードの機能については、確認しませんでした。「大丈夫だろう」という油断が、すべての失敗の始まりでした。カード会社に電話して確認するだけで防げた問題を、私は無視してしまったのです。今振り返ると、楽観的すぎました。


ニュージーランドで発覚後も「問題ない」と油断

海外キャッシング機能がないことに気づいたのは、ニュージーランドでバックパッカーに移動するときでした。ATMでお金を引き出そうとしたら、エラーが表示されたのです。エラーを何度か見たあと、「クレジットカードに海外キャッシング機能がない」と気づきました。しかし、当時の私は「今は困っていないから大丈夫」と判断しました。

バックパッカーでアルバイトをしていて、一定の収入があったからです。現金も手元に十分ある。「仕事もできているし、問題ないかな」と、深く考えませんでした。1年後のオーストラリアに渡航する時点では、所持金は約1,000ドルまで減少。しかし、「ファームで稼げば問題ない」と楽観視していました。

所持金10ドルまで追い詰められたとき、「なぜあのとき対応しなかったのか」と、何度も後悔しました。メルボルンで所持金10ドルになった詳しい経緯は、下記の記事をご覧ください。

メルボルンで所持金10ドルにまで追い詰められた1か月サバイバル記録

所持金10ドルで苦しんだ3つの場面

所持金10ドルで苦しんだ場面について、下記の3点をお話します。

  • 宿泊費130ドル、胃が痛む支払い
  • スーパーで3ドルの買い物すら躊躇
  • 面接の交通費8ドルすら躊躇

宿泊費130ドル、胃が痛む支払い

バックパッカーの宿泊費は週130ドル、1週間分前払いでした。所持金345ドルから始まり、1週間後には190ドル、2週間後には10ドルまで減りました。フロントで130ドルを支払うたびに、私はすぐにスマホを開いて銀行残高を確認します。数字が減っていくのを見るたびに、胃が締め付けられるような感覚に襲われました。

バックパッカーの共有スペースでは、他の宿泊者たちが談笑していました。食事を楽しみ、映画を見て笑っている姿。同じ屋根の下にいるのに、彼らと私では状況が違う。彼らには余裕があり、私には余裕がない。余裕のなさが、心に重くのしかかりました。「何としてでも収入を得てやる」という気持ちで自分を奮い立たせます。

しかし、所持金が減っていく恐怖は消えません。路上生活を想像してしまう夜もありました。


スーパーで1日3ドルの買い物すら躊躇

夕方になると、私はスーパーに向かいました。1日の食費を3ドルに抑えるため、最低限の食材しか買えません。パスタや玉ねぎ、人参、少しの鶏肉だけです。食品を手に取っては値段を見て、「高すぎる」と棚に戻す行動を15分ほど繰り返していました。レジに並ぶとき、不安が襲ってきます。

「カードは使えるのか」「残高不足でエラーが出たらどうしよう」。後ろに並ぶ人の視線も気になりました。会計を済ませた瞬間、私はすぐにスマホを開いて銀行残高を確認しました。他の買い物客が普通に商品をカゴに入れる姿が、うらやましくて仕方ありません。「普通に買い物できるっていいなあ」。

うらやましい気持ちを抱きながら、スーパーを後にしました。


面接の交通費8ドルすら躊躇

仕事の面接に行くため、メルボルン市内の魚の卸会社へ向かう必要がありました。バスで片道20分ほどの距離です。往復のバス代は8ドル。所持金がギリギリだった私にとって、大きな出費でした。バスに乗る直前、私は躊躇しました。

筆者

面接に落ちたら、バス代の8ドルが無駄になる

不安が頭をよぎりましたが、行かなければ仕事は得られません。「絶対に生き残ってやる」という気持ちで、私はバスに乗りました。バスの中では、面接の内容よりも所持金のことばかり考えます。終わりが見えない不安に押しつぶされそうでした。とにかくいろんなところに応募しなきゃ。求人サイトを眺めがら、私はバスに揺られていました。


海外キャッシングがあれば助かった3つの理由

海外キャッシングがあれば助かった理由について、下記の3点をお話します。

  • 即日で現金が手に入り、精神的余裕が生まれる
  • 親からの送金より圧倒的に早い
  • 前借り交渉という手間をかけずに済む

即日で現金が手に入り、精神的余裕が生まれる

海外キャッシングで700ドル引き出せれば、まず宿泊費2週間分(260ドル)を確保できました。残りの440ドルで食費と交通費を賄い、最低でも2〜3週間は安心して求職活動に集中できたはずです。銀行残高を1日2回チェックする必要もありません。スーパーで値札を睨みながら迷う必要もありません。

夜、ベッドで眠るとき、「明日の宿泊費が払えるのか」という恐怖に襲われることもなかったでしょう。

メルボルンでの1か月の最低生活費試算

  • 宿泊費:130ドル × 4週 = 520ドル
  • 食費:5ドル × 30日 = 150ドル
  • 交通費・雑費:30ドル
  • 合計:約700ドル

700ドルあれば、1か月間は生き延びられます。海外キャッシングできれば安定した仕事を見つけ、会社から前借りせずに済んだはずです。

※海外キャッシングは借金であり、利息がかかります。年率15〜18%程度の利息が発生するため、返済計画が必要です。緊急時の選択肢の1つとして考え、計画的に利用しましょう。


理由2:親からの送金より圧倒的に早い

当時、親からの送金は検討しませんでした。私の日本の口座残高が不足していたことと、送金に時間がかかったのが理由です。銀行送金の場合、3〜7日かかります。所持金がギリギリだった私にとって、数日待つのはきつかったです。1日でも遅れていたら、宿泊費が払えず、路上生活になっていたかもしれません。

海外キャッシングなら、ATMで即日引き出せます。

方法所要時間手数料目安メリットデメリット
海外キャッシング即日利息(年率15〜18%程度)ATMですぐ引き出せる事前契約必須・利息がかかる
銀行送金3〜7日数千円〜1万円確実に送金できる時間がかかる・手数料高い
緊急資金調達方法の比較

※手数料や所要時間は目安です。最新情報は各サービスにご確認ください。

Wise(旧TransferWise)という海外送金サービスもあります。銀行送金より早く安いですが、事前登録が必要です。詳しくは別記事で解説します。


理由3:前借り交渉という手間と恥をかかずに済む

お金がなかった私は、アルバイト先の魚の卸会社で600ドルの前借りをお願いしました。初日の勤務後、勇気を出して60代の日本人女性の上司に事情を説明したのです。

筆者

実は所持金がほとんどなくて、生活が困っています。1週間分の給料を前借りさせていただくことは可能でしょうか?

恥ずかしい気持ちもありましたが、背に腹は代えられません。深々と頭を下げて、お願いしました。幸い、上司は理解を示してくれて、600ドルの前借りが認められます。お金を受け取った瞬間、「助かった」と心の底から思いました。もし断られていたら路上生活になっていたでしょう。

海外キャッシング機能があれば、前借りという手間も避けられたはずです。緊急時の選択肢を持っておくことの大切さを学びました。


【重要】ワーホリ前に日本でやるべきカード準備

ワーホリ前に日本で済ませるべきである、クレジットカードの準備について、下記の2点をお話します。

  • 渡航前に契約しないと手遅れになる
  • 出発1〜2か月前には手続きを完了させる

渡航前に契約しないと手遅れになる

現地でクレジットカードを作るのは、ほぼ不可能です。ワーホリビザで来たばかりの外国人は、勤続年数も居住年数も短いため、審査に通りません。オーストラリアの銀行でクレジットカードを作るには、最低でも数か月の居住実績と安定した収入が必要です。

国際電話でオペレーターに事情を説明し、海外キャッシング機能を追加できないか尋ねたこともあります。オペレーターからの回答は下記のとおりです。

オペレーター

申し訳ございません。海外キャッシング機能の追加は、ご本人様が日本国内でお手続きいただく必要がございます。

日本に帰国しないと無理。本人確認が必要なため、海外からの手続きは不可能でした。渡航前に準備すべきだったと、何度も後悔しました。海外キャッシング機能は、日本にいる間に契約しましょう。

出発1〜2か月前には手続きを完了させる

ワーホリ前に必要な海外キャッシングの契約は、下記のとおりです。

STEP
海外キャッシング機能の契約状況を確認
  • 持っているクレジットカードに機能がついているか
  • 海外キャッシングがついていない場合は、申請
STEP
利用限度額を確認・増額申請
  • 海外キャッシングの利用可能額はいくらか
  • 足りない場合は増額申請
STEP
暗証番号の確認
  • 海外ATMで現金を引き出すには4桁の暗証番号が必要
  • 忘れている場合は再発行
STEP
カード会社の緊急連絡先をメモ
  • 紛失・盗難時の24時間対応窓口
  • 国際電話番号をメモ
STEP
新しいカードの作成も検討
  • 古いカードに機能をつけられない場合
  • 新規でカードを作る(審査・発行に1〜2週間)

上記の準備には時間がかかります。最低でも出発1〜2か月前には準備を開始しましょう。


海外キャッシングとは?初心者向け完全ガイド

海外キャッシングについて、下記の4点をお話します。

  • 海外キャッシングの仕組み
  • 手数料の具体例
  • 海外キャッシングを行える場所
  • 返済方法と注意点

海外キャッシングの仕組み

海外キャッシングとは、クレジットカードを使って海外のATMから現地通貨を引き出せるサービスです。カード会社からお金を「借りる」ことになります。海外キャッシングの流れは、下記のとおりです。

  1. 海外のATMにクレジットカードを挿入する
  2. 暗証番号(4桁)を入力する
  3. 引き出したい金額を入力する
  4. 現地通貨の引き出す
  5. 後日、カード会社から請求される

海外キャッシングは「借金」です。ATMで引き出した瞬間から、返済するまで利息がかかり続けるので注意してください。

手数料の具体例

海外キャッシングには、主に3つの費用がかかります。1つ目は利息で、年率15〜18%が一般的です。計算式は「利用金額 × 年利 × 利用日数 ÷ 365日」です。例えば、600ドル(約9万円)を年率18%で30日間借りた場合、利息は約1,332円かかります。2つ目はカード会社へのATM手数料で、1万円以下なら110円、1万円超なら220円が相場です。

3つ目は現地ATM設置者への手数料で、銀行ATMなら2ドル程度、コンビニATMなら3ドル程度です。合計すると、600ドルを30日間借りた場合、利息が約1,332円かかります。カード会社のATM手数料220円、現地ATM手数料約300円で、合計約1,852円です。

一見高く感じますが、空港の両替所で6万円を両替すると手数料が3,000円以上かかる場合もあります。繰り上げ返済をすれば利息を抑えられるため、両替よりも安くなる場合があります。

※上記は一例です。実際の手数料はカード会社や利用状況により異なります。最新情報はご利用のカード会社にご確認ください。

海外キャッシングを行える場所

海外キャッシングを行える場所は、下記のとおりです。

  • 空港
  • 銀行
  • ショッピングセンター
  • コンビニ

ATMに「VISA」「Mastercard」「PLUS」「Cirrus」のマークがあれば、海外キャッシングを行えます。

返済方法と注意点

返済方法は2つあります。1つ目は通常の引き落としで、毎月の支払日にまとめて自動返済する方法です。引き出した日から支払日まで利息がかかるため、支払日が遠いほど利息が増えます。2つ目は繰り上げ返済で、カード会社に連絡して支払日より前に返済する方法です。利息は日割り計算のため、早期返済すれば利息を抑えられます。

暗証番号を忘れた場合、再発行に1週間以上かかるので注意が必要です。海外キャッシング枠の利用限度額も確認しましょう。利用限度額が足りない場合は、出発前に増額申請を行ってください。安全なATMを選ぶのも大切です。夜間や路上のATMは避け、銀行内や空港のATMを利用しましょう。

海外キャッシングは借金です。利息がかかるため、使いすぎに注意し、計画的に返済してください。緊急時の選択肢として有効ですが、無計画な借入は避けましょう。


まとめ:契約しなかった後悔をしないために

メルボルンで所持金10ドルになったとき、私は絶望していました。VISAカードは持っていたのに、海外キャッシング機能を契約していなかったため、ATMで現金を引き出せませんでした。海外キャッシングは利息がかかるデメリットはあります。しかし、緊急時の選択肢として契約しておけば、精神的な余裕が生まれます。

現地では、海外キャッシングの手続きを行えません。現地でクレジットカードを作るのは困難ですし、国際電話で問い合わせても「日本でないと手続きができない」と言われます。出発の1〜2か月前には、海外キャッシングの契約を完了させましょう。暗証番号や利用限度額の確認、カード会社の緊急連絡先のメモも忘れずに行ってください。

私は海外キャッシング機能を契約していなかったことで、メルボルンで大変な1か月を過ごしました。海外キャッシング機能を契約しておけば、いざというときに安心です。本記事が、あなたの役に立つことを心から願っています。ワーホリで資金不足にならないための総合的な準備については、下記の記事で詳しく解説してます。

海外キャッシング以外にも重要な準備項目をまとめました。

ワーホリで資金不足にならないための準備完全ガイド


【免責事項】

本記事は、筆者が2018年に個人的に体験した出来事を記録したものです。

本記事は金融アドバイスではありません

  • クレジットカードの契約や海外キャッシングの利用については、各カード会社の規約をご確認ください。
  • 利息や手数料は、カード会社や利用状況によって異なります。
  • 海外キャッシングは借金であり、無計画な借入はお勧めしません。返済計画を立ててから利用してください。

本記事は法律・規制のアドバイスではありません

  • 海外キャッシングの規制や法律は変更される可能性があります。
  • 最新情報は、各カード会社や金融機関にご確認ください。

本記事の情報に基づく行動の結果について

  • 筆者および当サイトは一切の責任を負いかねます。
  • 個別の状況については、必ず専門家にご相談ください。

利息や手数料について

  • 記事中の利息計算例は一般的な年率18%で計算したものです。
  • 実際の利息や手数料は、カード会社、利用金額、返済期間によって異なります。
  • 最新の情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
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