「ワーホリに行けば、海外で楽しく働きながらお金も貯められる」
夢を抱いて、29歳で公務員を辞めてワーキングホリデーに挑戦した私。ニュージーランドでは順調でしたが、オーストラリアに移ってから状況は一変。ファーム労働の低賃金や想像以上に高い生活費。気づけば所持金1000円という絶望的な状況に陥りました。1日1食、缶詰とパンだけで生き延びる日々を経験しました。
でも、失敗があったからこそ、留学エージェントが教えてくれないリアルな情報を伝えられます。なぜ所持金1000円にまで追い詰められたのかについてもお話します。過去の自分に教えたかった、本当に必要な情報を発信したいのが、ブログを開設した理由です。ワーホリで失敗したくない人や現地でお金に困っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
【本記事について】
本記事は、私個人が2017年7月〜2019年にかけて体験したワーキングホリデーの記録です。ワーホリの制度や労働条件は、時期や地域、雇用主によって異なります。最新の情報や手続きについては、各国の公式サイトにてご確認ください。
私がワーホリを決意した理由

29歳、公務員を捨てた決断
私は地方公務員として働いていました。29歳のときです。周りから見れば「安定した職業」でしたが、正直に言うと、将来への不安でいっぱいでした。定年まで同じ仕事を続けるべきなのか。モヤモヤした気持ちを抱えていたんです。悩んでいたとき、ワーキングホリデーを知りました。「30歳まで」という年齢制限。
もう29歳だった私には、最後のチャンスでした。今行かなければ、一生行くことはない。いてもたってもいられず、公務員をやめる決断をしました。
ワーホリ準備:英語力と留学エージェント

私がワーホリ準備で行ったことについて、下記の2点を解説します。
- 英語力はTOEIC 630という微妙なレベル
- 留学ドットコムを利用した事前準備
英語力はTOEIC 630という微妙なレベル
英語に関しては、正直言って自信がありませんでした。公務員をやめてから3か月ほど英会話レッスンで英語を復習しましたが、TOEICは630点。「海外で働くには十分」とは言えないけれど、「全く話せない」わけでもないレベルでした。
留学ドットコムを利用した事前準備
1人で準備するのは不安だったので、留学エージェントを利用することにしました。選んだのは「留学ドットコム」です。当時は情報収集に時間をかけて、複数のエージェントを比較検討しました。留学ドットコムを選んだ理由は、手数料が無料で、サポートが充実していたからです。
ニュージーランドでの語学学校の手配やホームステイ先の手配を、留学ドットコムにお願いしました。留学ドットコムのサポートがあったおかげで、比較的スムーズなスタートを切れました。留学ドットコムを実際に利用した詳しい感想は、下記の記事をご覧ください。
ニュージーランド時代:順調な滑り出し(2017年7月-2018年10月)

ニュージーランドでどのように過ごしたかについて、下記の3点を話します。
- オークランドでの語学学校生活
- ヘイスティングスのブルーベリー農園でのファーム
- 寿司レストランでの充実したアルバイト
オークランドでの語学学校生活
2017年7月、ニュージーランドのオークランドに降り立ちました。語学学校での勉強は想像以上に楽しく、世界各国から来た留学生たちとの交流は刺激的でした。ホームステイ先のファミリーも親切で、英語の勉強には良い環境。語学学校の費用は高額で割高でしたが、事前に貯金していたので、金銭的な問題はありませんでした。
ヘイスティングスのブルーベリー農園でのファーム

語学学校を卒業してから数か月後、友人の勧めもありヘイスティングスに移りました。ヘイスティングスではブルーベリー農園での仕事を見つけました。ブルーベリーピッキングは歩合制でしたが、時給が最低時給を下回った場合は、最低時給で計算してもらえるシステム。収穫が少なくても、一定の収入は保証されていました。
繁忙期だったこともあり、週5日働いて手取りで週500ドル程度。生活費を差し引いてもお金を貯められました。
※上記は2017-2018年当時の私個人の体験です。収入や労働条件は、雇用主や時期、個人の能力によって異なります。
寿司レストランでの充実したアルバイト
ブルーベリーシーズンが終わった後は、ヘイスティングスの寿司レストランでアルバイトをしました。寿司レストランでは2018年10月のビザ切れギリギリまで就労。マネージャーをはじめ、スタッフの皆さんが本親切で、充実した毎日を送れました。週40時間近く働けたので、安定した収入を得られました。
ニュージーランドでの1年3か月は、本当に良い思い出です。法律で労働者が守られていたのが印象的で「ワーホリって素晴らしい制度だな」と思っていました。
オーストラリア移住:甘い期待と現実のギャップ

オーストラリア移住で感じたギャップについて、下記の3点を話します。
- 「ニュージーランドで上手くいったから大丈夫」という錯覚
- ブリスベン周辺でのストロベリー農場:最初の躓き
- メルボルン移住:状況は改善せず
「ニュージーランドで上手くいったから大丈夫」という錯覚
ニュージーランドでは成功したので、オーストラリアでもうまくいくだろうと思っていました。2018年10月、ニュージーランドのビザが切れると同時に、オーストラリアに移動。貯金もそれなりにあったし、英語も少しは上達したし、「ワーホリ経験者」としての自信がありました。
ブリスベン周辺でのストロベリー農場:最初の躓き

オーストラリアに着いてすぐ、ブリスベン周辺のストロベリー農場で働き始めました。ブリスベンで初めて、ニュージーランドとオーストラリアの決定的な違いを思い知らされます。応募した先のファームは歩合制で、最低時給の保証がなかったのです。収穫量が少ない日は、1日8時間働いても手取りで30ドル程度。時給換算すると、約4ドル。
オーストラリアの最低時給は当時18ドル程度でしたが、最低時給の5分の1程度しかもらえなかったのです。「慣れれば収穫量も増えるだろう」と思って続けましたが、状況は改善されませんでした。
※農場での労働条件は雇用主によって異なります。上記は私が体験した一例であり、すべての農場が同様というわけではありません。
メルボルン移住:状況は改善せず
ブリスベン周辺での環境が良くなかったため、多くの仕事があると聞いたメルボルンに移りました。しかし、メルボルンでの状況も厳しいものでした。住居費がブリスベン周辺よりも高く、シェアハウスでも週80ドル程度かかったのです。一方で、紹介された農場の仕事は相変わらず歩合制で、収入は不安定。
月の収入を計算してみると、生活費を差し引くとマイナスになる日々が続きました。しかも寝る場所はシェアハウスの廊下です。シェアハウスには多くの人が住んでおり、部屋が満杯だったため、部屋で寝泊まりができなかったのです。メルボルンに移り始めた時期が、精神的に最も辛い時期でした。毎日、所持金を数えるのが日課に。
「このままでは生活できなくなる」と感じた私は、逃げるようにファームから離れました。なぜブリスベンとメルボルンのファームで失敗したのか、詳細は下記の記事で解説しています。
オーストラリアのファームで後悔しない5つのポイント【ブリスベン→メルボルン完全記録】
所持金1000円:人生最大の危機

所持金1000円になったときの状況について、下記の点を話していきます。
- 食事は1日1食、最安値の食材のみ
- 日本人向けサイトで見つけた仕事が転機に
食事は1日1食、最安値の食材のみ
ファームから逃げて、とあるバックパッカーで寝泊まりしましたが、仕事先が見つかりません。安定した仕事を得ようと節約生活を続けましたが、所持金が1000円になっていました。食事は1日1食に減らしました。スーパーで安い食材を探し回り、1ドル以下で買える缶詰やパンで空腹をしのぐ日々。栄養バランスなど考える余裕はありません。
とにかく「今日を生き延びること」だけを考えていました。所持金10ドルになってから生還するまでの1か月間の詳細は、下記の記事をご覧ください。
メルボルンで所持金10ドルにまで追い詰められた1か月サバイバル記録
日本人向けサイトで見つけた仕事が転機に
所持金1000円で最悪の状況を救ってくれたのが、とある日本人向けサイトで募集があった仕事先の紹介でした。サイトでいくつか仕事への応募をし、そして何とか魚の卸会社で仕事を見つけることができたのです。
生還:魚の卸会社での安定収入

魚の卸会社で働き始めたことについて、下記の2点をお話します。
- 週48時間働いて手取り600ドル:ようやく人間らしい生活
- オーストラリア生活の残り期間を有効活用
週48時間働いて手取り600ドル:ようやく人間らしい生活
魚の卸会社での仕事は時給制で、給料もしっかり支払ってくれる会社でした。農場での歩合制とは違い、働いた時間に応じて確実に収入を得られました。魚の卸会社では週48時間ほど働き、手取りで600ドル程度の収入。メルボルンでの生活費を差し引いても、毎週200ドル程度は貯金できました。
ようやく人間らしい生活を取り戻すことができたのです。食事も1日3食きちんと取れるようになり、精神的な余裕も生まれました。
※上記の収入額は2018-2019年当時の私個人のケースです。現在の賃金水準や生活費とは異なる可能性があります。
オーストラリア生活の残り期間を有効活用
安定した収入を得られるようになってからは、オーストラリア生活の残り期間を有効活用しました。他の日本人の友人たちとバーベキューをしたり、ワーホリらしい体験もできるように。最初の頃の絶望的な状況を思えば、本当にありがたい時間でした。
ワーホリを振り返って:リサーチすることの大切さ

ワーホリに行く前のリサーチの大切さについて、下記の2点をお話します。
- ニュージーランドとオーストラリアで感じた違い
- 事前の情報収集の重要性
- 緊急時の資金調達方法のリサーチ不足
ニュージーランドとオーストラリアで感じた違い
2年間を通じて、同じワーキングホリデーでも国によって実情が異なることを痛感しました。
ニュージーランド(2017-2018年当時の私の印象)
- 最低時給の保証がしっかりしている
- 歩合制でも最低時給は保証される
- 労働者の権利が守られている
オーストラリア(2018-2019年当時の私の印象)
- 一部のファームでは最低時給の保証がない
- 歩合制で極端に低い時給になることがある
- 都市部での生活費が高い
※上記は私個人の体験に基づく印象です。両国の労働制度は年々変化しており、すべての職場が上記に当てはまるわけではありません。最新の労働法については、各国政府の公式サイトをご確認ください。
事前の情報収集の重要性
当時のサイトの情報では「オーストラリアは稼ぎやすい」という話を聞いていました。しかし、実際には業界や地域によって状況が異なります。農場での仕事については、詳細な情報収集が必要だったと痛感しました。歩合制の実態や最低時給の保証の有無を知っておけば、ワーホリで苦労しなかったと感じています。
私と同じ失敗をしないために、渡航前に準備すべきことをまとめた詳細については、下記の記事をご覧ください。
緊急時の資金調達方法のリサーチ不足
緊急時の資金調達方法も、事前に考えておくべきでした。家族からの送金ルートやクレジットカードの海外キャッシング機能などを調べておけば、万が一のときに安心です。ワーホリに行く人には、最低でも3か月間は何もしなくても生活できるだけの資金を用意してほしいです。3か月あれば現地の状況を把握して、必要に応じて方向転換もできます。
私は海外キャッシング機能を契約していなかったため、所持金が尽きたときATMで現金を引き出せませんでした。失敗から学んだ教訓からお伝えしたい海外キャッシングの詳細については、下記の記事をご覧ください。
【ワーホリ渡航前は必見】VISAカードの海外キャッシングが必要な話
当ブログで伝えたいこと

当ブログで伝えたいことについて、下記の3点をお話します。
- リアルな失敗談を共有する意義
- 「失敗からの生還」という視点
- 過去の自分に教えたかった情報
リアルな失敗談を共有する意義
私が当ブログを始めた理由は、自分と同じような失敗をする人を少しでも減らしたいからです。インターネットにあふれるワーホリ体験談の多くは、成功例や美化された内容ばかり。留学エージェントのサイトでも、ネガティブな情報はあまり紹介されません。でも、現実はそんなにきれいごとじゃありません。
お金がなくなったら、どうやって乗り切るか。安い食材で栄養を摂るにはどうすればいいか。泥臭い情報こそ、本当に必要な時に役立ちます。
「失敗からの生還」という視点

当ブログでは、失敗を恥じるのではなく、「失敗からどうやって立ち直るか」という視点で情報をお伝えします。当所持金1000円になった私でも、最終的には安定した仕事を見つけて、生活を取り戻せました。どんなに困った状況でも、解決策はあります。
過去の自分に教えたかった情報
当ブログに書く内容は、「過去の自分に教えたかった情報」です。
- ファーム労働の実際の収入と支出
- 最低時給の保証制度の違い
- 緊急時のお金の調達方法
- 日本人コミュニティの見つけ方と活用法
実用的な情報を、実体験に基づいて詳しくお伝えしていきます。
最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私のワーホリ体験は、決して成功例ではありません。でも、その失敗があったからこそ、本当に必要な情報が何なのかを身を持って知れました。ワーホリを考えている皆様、現在ワーホリ中で困っている皆様の参考になることを願っています。
私のような失敗をしないよう、当ブログの情報を活用していただければ、幸いです。他の記事でより具体的な情報をお伝えしていきますので、よろしくお願いします。
【免責事項】
本記事は、筆者が2017年7月から2019年にかけて体験したワーキングホリデーの個人的な記録です。ワーキングホリデー制度や労働条件、最低賃金は年々変化しているため、時期によって状況が異なります。同じ国であっても都市や雇用主によって条件は異なります。就労やビザに関しては、専門家や公式機関にご相談ください。
最新の情報については、以下の公式サイトをご確認ください。
- ニュージーランド移民局
- オーストラリア内務省
- 各国大使館・領事館

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