オーストラリアのワーホリで仕事が見つからない理由と対処法【実体験】

「オーストラリア、仕事がなかなか決まらない」

メルボルンで求職活動をしていた私は、毎日焦っていました。経験不問の求人に10件以上応募しても、面接の連絡すら来ない日が続きました。イチゴのファームでは8時間働いて手取り30ドル。時給に換算すると4ドルという現実に、目の前が暗くなりました。

本記事では、2017〜2018年のワーホリした体験をもとに、仕事が見つかりにくい3つの理由について解説します。稼げないファームの落とし穴や仕事を見つけるための4つの対処法、仕事が長引いたときの判断目安も解説します。ワーホリの仕事探しで悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は私個人の2017〜2018年当時の体験をもとに書いています。最新の求人事情や雇用条件は、現地や各公式機関の情報でご確認ください。


目次

オーストラリアで仕事が見つかりにくい3つの理由

オーストラリアで仕事が見つかりにくい理由について、下記の3点を解説します。

  • ワーホリ参加者数と競争率
  • 英文履歴書と面接の英語力という壁
  • 職種ごとに採用基準が異なる現実

ワーホリ参加者数と競争率

オーストラリアは、ワーホリにおいて人気の渡航先です。2017〜2018年当時でも、年間数万人規模の日本人がワーキングホリデービザでオーストラリアに渡航していました。メルボルンとシドニーは都市規模が大きく求人数も多い反面、ワーホリ参加者も集中します。

私がメルボルンで仕事を探していた時期、経験不問の求人に応募しても、面接の連絡すら来ない日がありました。競争相手は日本人だけではありません。他国からのワーホリ参加者も同じ求人に応募してきます。現地での就労経験がある外国人と同じ土俵で戦わなければならないのが、オーストラリアの現実です。

メルボルンやシドニーなどの都市部に留まり続けると、資金だけが削られる可能性があるので注意してください。私自身、所持金10ドルという極限状態まで追い詰められました。


英文履歴書と面接の英語力という壁

オーストラリアの求人に応募する際は、原則として英文履歴書が必要です。日本の履歴書とは書き方が異なります。自己PRの表現や書式を間違えると、採用担当者の目に留まる前に弾かれます。私は語学学校に通った際、英文履歴書を何度も添削してもらいました。

添削してもらったからこそ、レセプションや寿司レストランの採用に繋がったと実感しています。面接での英語力も大切です。「なぜ応募したのですか?」という基本的な質問でも、事前に答えを準備しているかどうかで印象は変わります。完璧な英語でなくても、自分の言葉で答えられる準備さえあれば、面接官は誠実さを評価してくれます。

英文履歴書も面接も、準備なしで挑むと採用率は下がります。渡航前か渡航直後に、語学学校や留学エージェント経由で対策しておくことが、採用への近道です。


職種ごとに採用基準が異なる現実

オーストラリアの求人は、職種によって採用基準が異なります。ワーホリ参加者が選びやすい職種は、下記のとおりです。

項目ファーム(農場)ジャパレス(日本食レストラン)現地カフェ・バーなどのローカル求人
英語力不問のケースが多い場面によっては必要必須
日本語の活用ほぼなし活かしやすいなし
接客経験不問重視される必須
採用のハードル低い中程度高い
時給・収入歩合制か時給制かで変動中程度高め・安定しやすい
ビザ残り期間の影響比較的少ない短いと採用されにくい記載なし
備考稼げるかどうかは別問題安定した収入を得やすい

採用のハードルが低いファームに絞って応募する人は多いです。しかし、採用されたからといって生活できる収入を得られるとは限りません。職種ごとの採用基準と収入の実態を、渡航前に理解しておくことが大切です。


採用されても稼げない落とし穴【ファーム体験談】

採用されても稼げなかった体験について、下記の3点を解説します。

  • 採用されたが時給が最低賃金以下だった話
  • 歩合制と時給制の違いを知らずに選んだ失敗
  • ファームで稼げる時期の見分け方

採用されたが時給が最低賃金以下だった話

2018年10月、私は日豪プレスで見つけたブリスベン近郊のイチゴ農場に応募し、採用されました。採用が決まった瞬間は安堵しましたが、現実は想像と違います。初日、朝7時~夕方5時まで昼休憩を挟んで約8時間働きました。収穫作業は慣れていないこともあり、スピードが上がりません。イチゴ自体も少なかったです。

夕方に作業を終えて計算した収入は、手取り30ドル。時給換算でわずか4ドルです。当時のオーストラリアの最低時給は19ドル前後でしたが、最低時給保証がありませんでした。ニュージーランドのヘイスティングスでは、歩合制であっても最低時給16ドルが保証されていました。

1日8時間働けば、歩合での計算がどれだけ低くても128ドルは保証される仕組みです。オーストラリアに来て初めて、最低時給保証の有無の大切さを身をもって知りました。3日間働いて給料日を待たずに脱出したのは、正しい判断だったと思っています。

※最低賃金を下回る賃金支払いはオーストラリアの法律上違法です。身に覚えがある場合はFair Work Ombudsmanに相談できます。本記事の体験は2017〜2018年当時の私個人のケースであり、すべての農場がこうした状況というわけではありません。

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歩合制と時給制の違いを知らずに選んだ失敗

私がファームで失敗した原因は、「歩合制」と「時給制」の違いを理解せずに応募したことです。「歩合制」と「時給制」の仕組みの違いは、下記のとおりです。

項目時給制歩合制(最低時給保証あり)歩合制(最低時給保証なし)
収入の計算方法働いた時間 × 時給収穫量で計算(最低時給を下回らない額を保証)収穫量がそのまま収入に
収穫量の影響なしあり(ただし下限あり)直結する
収入の安定性高い(一定額が保証)中程度(下限は保証される)低い(収穫次第でゼロに近くなることも)
稼げる上限時給×時間が上限収穫量が多ければ時給以上も可能収穫量次第で青天井
リスク低い低〜中程度高い
こんな人に向いている安定収入を求める人リスクを抑えつつ稼ぎたい人高い収穫量に自信がある人

私がブリスベンとメルボルンで働いた農場は、いずれも「歩合制・最低時給保証なし」でした。収穫スキルも上がらず、イチゴの数も少なかったため、生活が苦しかったです。求人に応募する前に、「歩合制の場合、最低時給保証はあるか」を確認しましょう。


ファームで稼げる時期の見分け方

ファームで稼げるかどうかは、シーズンとタイミングによって決まります。私がメルボルンのイチゴ農場を訪れた2018年10月は、イチゴのシーズンが本格化していない時期でした。結果として週3日・1日3時間しか働けず、週の手取りは53ドル程度。宿泊費と食費で週115ドルかかっていたため、毎週60ドル以上の赤字が積み重なりました。

ニュージーランドで成功できたのは、ブルーベリーの繁忙期である11~2月に働いたからです。週5日フルタイムで安定して仕事があり、週の手取りは644ドルを超えていました。同じファーム労働でも、シーズンが合うかどうかで収入が変わります。

渡航時期と作物のシーズンが合っているかを確認してから応募するのが、ファームで稼ぐための条件です。シーズンの調べ方としては、実際に働いた人の体験談を検索するのをおすすめします。


AUワーホリで仕事を見つけるための4つの対処法

仕事を見つけるための対処法について、下記の4点を解説します。

  • 英文履歴書の質を上げる最短ルート
  • AU版・求人サイト一覧と使い分け方
  • 私が考える仕事の選び方の判断軸
  • 日本人コミュニティ経由で採用された事例

英文履歴書の質を上げる最短ルート

英文履歴書の質を上げる最短ルートは、ネイティブか留学エージェントのサポーターに添削してもらうことです。自分で英訳した履歴書には、日本語的な表現が残りがちで、採用担当者に読みにくい印象を与えます。私が語学学校で添削を受けた履歴書は、レセプションとジャパレス実際に使い、採用されました。

渡航前であれば、留学エージェントのサポートを利用する方法が現実的です。渡航中の場合は、語学学校のワークショップ添削してもらいましょう。履歴書に書く内容以上に、読まれる履歴書かどうかが採用の入口です。渡航前にある程度仕上げておくと、現地での仕事探しをスムーズに始められます。

英文履歴書の書き方については、留学エージェントや語学学校の担当者にも相談することをおすすめします。

留学エージェント5社比較【ワーホリで後悔しない選び方】


AU版・求人サイト一覧と使い分け方

現地で仕事を探す際に使えるサイトの特徴をまとめました。

サイト名特徴
日豪プレス日本語で検索可能・ジャパレスやファームの求人が多い
Indeed幅広い職種を網羅・英語求人も多い
Seekオーストラリア最大規模の求人サイト・現地企業の求人が豊富
Gumtree個人掲示板に近い・ファームやシェアハウスの情報も混在

日本語求人サイトは使いやすい反面、日本人の競争率が高くなります。英語の求人サイトは採用のハードルが上がりますが、時給が高い案件に出会いやすいです。私は所持金10ドルまで追い詰められた時期、日豪プレスとIndeedを並行して使い、トータル10件ほど応募しました。

魚の卸会社から採用の連絡が来たのは、日豪プレスで見つけた案件でした。1つのサイトに絞らず、複数を並行して使うことで選択肢を広げましょう。Gumtreeは個人が投稿する掲示板に近い性質があり、掲載内容の正確性はサイト側で保証されていません。労働条件や給与の詳細は、応募前に確認するようにしてください。

詐欺的な求人が混在する場合もあるため、不審に感じた案件には応募しないことをおすすめします。


私が考える仕事の選び方の判断軸

ジャパレスとファーム、どちらを選ぶかは「安定か、採用のしやすさか」という判断に近いと私は考えます。ファームは英語力がほぼ不要で採用のハードルが低い反面、収入が不安定です。歩合制・最低時給保証なしのファームに当たると、赤字に陥いる可能性があります。

ジャパレスは安定収入が見込める反面、接客経験や英語力が求められます。私が寿司レストランに応募した際は、語学学校での面接練習があったからこそ採用に繋がりました。ビザの残り期間が3か月以上ある人や、英語でコミュニケーションができる人には、ジャパレスが向いています。

「ファームで稼ぐ」を目的とする場合、最低時給保証や繁忙期、歩合制の3条件が揃っている農場を選びましょう。条件が1つでも欠けると、私のように所持金10ドルまで追い込まれる可能性があります。所持金が3週間分の生活費を切ったら、職種やエリアの見直しを実行してください。

【実録】ニュージーランドのジャパレスで働いた体験談|時給・探し方ガイド


日本人コミュニティ経由で採用された事例

求人サイトで応募しても決まらないとき、現地の日本人コミュニティが突破口になることがあります。私がヘイスティングスのファームで働き始めたきっかけも、バックパッカーで知り合った日本人から誘われたからでした。ブリスベンですれ違った日本人女性が「ここは最悪だから気をつけて」と警告してくれたのも、現地の情報です。

現地にいる人の声は、インターネットには載っていないリアルな情報の宝庫です。バックパッカーの共有スペースで日本人に話しかけることから始めてみてください。「どのファームが稼げるか」「どのジャパレスで募集があるか」という情報が、自然に集まります。応募方法よりも人とのつながりが、仕事の入り口になるケースは意外と多いです。


仕事探しが長引いたときの判断目安【実体験】

仕事探しが長引いたときの判断目安として、下記の2点を解説します。

  • 資金と残りビザ期間から逆算する判断目安
  • 留学エージェントに相談しておけば防げたこと

資金と残りビザ期間から逆算する判断目安

仕事が見つからない状況が続くと、焦り始めます。私がメルボルンで所持金10ドルまで追い詰められたのも、動き出しの遅れが原因の1つでした。資金と残りビザ期間から、行動を切り替えるタイミングの目安をまとめました。

状況行動理由
残り資金が3週間分の生活費を切った職種・エリアを問わず手当たり次第に応募する資金が尽きると選択肢がゼロになる。余裕があるうちに行動範囲を広げる
仕事探しを始めて2週間以上結果が出ていないエリアを変える・職種を広げる同じ方法で同じエリアに留まり続けても状況は変わりにくい
ビザの残り期間が3か月を切っているファームの繁忙期を狙って場所を移す残り期間が短いと雇用側のリスクになる。短期間で稼ぎやすいファームに絞るのが現実的

「状況が変わらないなら早めに動く」という判断を、追い込まれる前に行うことが大切です。私の場合、ファームを見切って求職活動に切り替えたことで、魚の卸会社への採用に繋がりました。


留学エージェントに相談しておけば防げたこと

私が2017年にワーホリへ行った際、留学ドットコムを通じて語学学校とホームステイを手配しました。語学学校の手続き面ではサポートしてもらえましたが、ファームの詳細については確認できていませんでした。後から振り返ると、エージェントへの相談段階で聞いておけばよかったことは複数あります。

最低時給保証がないファームの実態やシーズンについて確認すればよかったと後悔しています。おすすめの求人サイトを確認しなかったのも、失敗の原因でした。留学エージェントは語学学校の手配だけでなく、現地での生活や仕事探しについても相談できます。仕事をする目的を事前に伝えておくと、実態に即したアドバイスをもらえます。

複数社に相談して比較して、自分に合った情報を集めましょう。

留学エージェント5社比較【ワーホリで後悔しない選び方】


まとめ

ワーホリで仕事が見つかりにくい理由は、競争率の高さや英文履歴書の壁にあります。「採用されても稼げない」という落とし穴が存在するのも注意が必要です。英文履歴書の質を上げ、複数の求人サイトを利用し、日本人コミュニティからの口コミ情報を参考にしましょう。

仕事探しが長引いたと感じたら、2週間を目安にエリアや職種の切り替えを検討してください。エリアや職種の切り替えを際は、手元の資金残高も確認しましょう。仕事が決まるまでの生活費が3週間分を切っているなら、切り替えのタイミングです。お金の管理と仕事探しは、常にセットで考えることが現地で生き残るために大切です。

ワーホリ中のお金管理完全マニュアル【所持金10ドルになった失敗から学ぶ】

ニュージーランド版の「仕事が見つからない」体験についても、別の記事でまとめています。国ごとの違いと共通する対処法を合わせて読んでおくと安心です。NZ版は採用に至った成功体験を中心に話しています。

ニュージーランドのワーホリで仕事が見つからない理由と対処法【実体験】

渡航前の準備として、留学エージェントや海外キャッシングの契約は、早めに済ませておきましょう。私のように所持金10ドルまで追い詰められる前に、選択肢を複数持っておくことが、ワーホリを行ううえで大切です。

留学エージェント5社比較【ワーホリで後悔しない選び方】

【ワーホリ渡航前は必見】VISAカードの海外キャッシングが必要な話

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