「ワーホリって、結局いくら持っていけばいいの?」
渡航前、私も同じことを考えていました。「現地で稼げばいい」と高をくくっていた結果、メルボルンで1か月後には所持金が10ドルにまで追い込まれました。週の収入は54ドルなのに、支出は115ドル。毎週61ドルずつ残高が消えていく恐怖は、今でも忘れられません。渡航前費用だけで30〜50万円近くかかるうえに、仕事が安定するまでの生活費が加わります。
まともな準備をせずに500ドルで渡航し、海外キャッシングも契約していませんでした。準備が不十分なまま飛び込んだ代償は、想像以上に私を追い込みました。本記事では、資金不足になる人の3つのパターンや最低限50万円が必要な理由を解説します。渡航前に50万円を貯めるリゾバの活用法や、仕事が見つからないときの備えも解説します。
ワーホリの資金準備を始めようとしている人は、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は私が2018年に体験した個人の実例をもとに書いています。金融アドバイスではありません。最新情報は各公式機関でご確認ください。
ワーホリで資金不足になる人の3つのパターン

私の失敗体験とリサーチ結果から、資金不足に陥る人には共通したパターンがあります。ワーホリで資金不足になる人の特徴は、下記の3つです。
- ①:収入を楽観的に見積もりすぎる
- ②:渡航時の手持ち資金が少なすぎる
- ③:緊急時の資金調達手段を持っていない
①:収入を楽観的に見積もりすぎる
オーストラリアに行く前、私はニュージーランドのヘイスティングスで週314ドルを貯金できていました。「オーストラリアでも稼げる」と高をくくっていたのです。しかし、メルボルンで実際に働いた結果、週の収入はたった54ドル。ヘイスティングスの6分の1以下です。収入が減った原因は「歩合制」と「シーズンオフ」でした。
農場のファーム作業は出来高払いが基本で、収穫量が少なければ収入はほぼゼロになります。農作物には旬があるため、オフシーズンだと仕事そのものがありません。ネットで見かける「週500ドル稼いだ」といった体験談はシーズン中の話で、全期間の平均ではありません。都市部のジャパレスやカフェでも、採用されるまでは無収入です。
現地ですぐ働けるわけではなく、仕事を見つけるのに2カ月ほどかかるのが普通です。オーストラリアのファームで所持金が追い込まれたときの詳細は、下記の記事をご覧ください。
オーストラリアのファームで後悔しない5つのポイント【ブリスベン→メルボルン完全記録】
②:渡航時の手持ち資金が少なすぎる

「現地で稼げばいい」という考えは、すぐに仕事が見つかることを前提にしています。しかし現実は、仕事が安定するまでに平均して1〜2か月かかります。私の場合、500ドルで渡航したため、所持金の余裕がありませんでした。渡航後にかかる出費を考えてみましょう。交通費や宿泊費、生活用品にSIM購入をするだけで、数百ドルかかります。
仕事探しをしながら生活をするためには、最低でも「3か月分の生活費」を準備して渡航する必要があります。「節約すれば大丈夫」と思う気持ちがあるかもしれません。しかし、節約できるのは生活に慣れてからです。慣れない土地で、言語の壁もある状態で、残高を確認しながら過ごす日々は、想像以上に追い込まれます。
③:緊急時の資金調達手段を持っていない
私が所持金10ドルに追い込まれたとき、海外キャッシングを契約しておくべきったと後悔しました。日本にいれば海外キャッシングを申し込めたのに、渡航前に準備していなかったのです。海外キャッシングは、日本国内でしか申し込めません。現地からの申し込みは受け付けていないため、渡航してからでは手遅れです。
緊急時に頼れる手段があるかどうかで、精神的な余裕が変わります。海外キャッシングの詳細は、下記の記事をご覧ください。
【ワーホリ渡航前は必見】VISAカードの海外キャッシングが必要な話
ワーホリに必要な資金はいくらか【500ドルで失敗した経験から逆算】

ワーホリに行く場合は、最低でも50万円必要です。50万円が必要な根拠を、下記の3点を通して解説します。
- 渡航前費用と「現地で消えるお金」の現実
- 私の失敗:500ドルは何日で尽きたか
- 最低ラインは「仕事が見つかるまでの3か月分」
渡航前費用と「現地で消えるお金」の現実
渡航前の出費として、多くの人が見落としがちな費目があります。航空券やビザ、海外保険は認識していても、渡航後の出費を計算に入れていないケースが多いです。下記に渡航前費用の目安をまとめました。
| 費目 | 目安金額(円) |
|---|---|
| 航空券(往復) | 10〜20万円 |
| ワーホリビザ申請費 | 1〜3万円 |
| 海外旅行保険(1年) | 10〜15万円 |
| 渡航直後の生活初期費用(宿・SIM・日用品など) | 5〜10万円 |
| 合計(概算) | 26〜48万円 |
※上記は一般的な費用感の目安です。渡航先や時期、保険プランによって金額は異なります。最新の料金は各社公式サイトでご確認ください。
ワーホリを開始するだけで30〜50万円近くが消えていきます。30~50万円だけでなく、「仕事が見つかるまでの生活費」も加わるため、準備金を少なく見積もると苦しくなります。ワーホリの保険の詳細については、下記の記事をご覧ください。
ワーホリの保険は入らないと後悔する【オーストラリア・NZ実体験】
私の失敗:500ドルは何日で尽きたか

私がメルボルンに渡航した2018年、手持ち資金は500ドルでした。「現地で稼げばいい」と軽く考えていた結果、1か月後には10ドルしか残っていませんでした。メルボルンにいた当時の、週の収支は下記のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 週の収入(ファーム歩合制) | 54ドル |
| 週の支出(宿・食費・交通費) | 115ドル |
| 週の収支 | −61ドル |
毎週61ドルずつ減っていく計算では、500ドルは約8週間で底をつきます。最後の数日は食費を極限まで削り、毎日同じものを食べ続けていました。お金がなくなっていく恐怖を、初めてリアルに感じたのです。所持金10ドルまで追い込まれたときの詳細は、下記の記事をご覧ください。
メルボルンで所持金10ドルにまで追い詰められた1か月サバイバル記録
※上記は2018年当時の筆者個人の実例です。現在の物価・為替レートとは異なります。最新情報はFair Work Ombudsmanなどの公式機関でご確認ください。
最低ラインは「仕事が見つかるまでの3か月分」
ワーホリで必要な準備金は、「仕事が安定するまでの3か月間を、収入ゼロで乗り切れる金額」を指します。2018年当時の月の生活費は、下記のとおりです。
| 費目 | 月額目安(ドル)(2018年当時・参考値) |
|---|---|
| 宿泊費(シェアハウス) | 500〜700ドル |
| 食費 | 200〜300ドル |
| 交通費 | 100〜150ドル |
| 緊急予備費 | 100〜200ドル |
| 月合計 | 900〜1,350ドル |
3か月分を確保するなら、2,700〜4,050ドル(約27〜40万円)が生活費だけで必要です。渡航前費用と合算すると、50万円(約5,000ドル)はワーホリにおいて最低ラインであることがわかります。
※上記は2018年当時の筆者個人のケースをもとにした試算です。現在の物価や生活費とは異なる場合があります。
渡航前に50万円を貯める方法【公務員だった私がリゾバをすすめる理由】

50万円という数字を見て、「今の貯金ペースでは間に合わない」と感じた人もいるはずです。しかし、渡航前の3か月間で、確実に50万円を貯める方法があります。50万円を貯める方法が、リゾートバイト(リゾバ)です。リゾバについて、下記の3点をお話します。
- 普通のバイトとリゾバの貯金額の違い
- お金と接客経験が同時に手に入る理由
- 公務員だった私がリゾバを勧める理由
普通のバイトとリゾバの貯金額の違い
ワーホリの資金を貯めようとして普通のアルバイトを選ぶ人は多いです。しかし、普通のアルバイトではあまり貯金が貯まりません。なぜなら、普通のアルバイトで収入が入っても、家賃や食費、光熱費という固定費がかかるからです。月20万円稼いでも、生活費で15万円消えれば手元に残るのは5万円。50万円貯めるには10か月かかります。
一方で、リゾバでの固定費や食費は下記のとおりです。
- 宿泊費:ほぼ無料(寮完備)
- 食費:無料〜格安(社員食堂あり)
- 月収:18〜20万円程度
リゾバの場合、月の手取のほとんどを貯金に回せるため、3か月あれば50万円程度の貯金が可能です。おすすめのリゾバ会社の詳細については、下記の記事をご覧ください。
お金と接客経験が同時に手に入る理由

リゾバのメリットは、お金と経験を同時に積めることです。月収18万円×3か月で54万円。渡航前費用を差し引いても、現地の生活費3か月分は賄えます。しかし、私がリゾバをすすめるのは、金額だけが理由ではありません。リゾートホテルや旅館での接客業務は、英語圏での就職活動に使えるスキルです。
「ホスピタリティの経験あり」は、カフェやレストランのバイト採用で有利に働きます。渡航後の履歴書に書ける内容が増えるため、仕事探しの成功率も上がります。3か月間を集中して費やすだけで、お金とスキルの両方が手に入るのが、リゾバをすすめる理由です。リゾバの詳細を知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
【半年で100万円+接客スキル】ワーホリ前にリゾバをすすめる理由
公務員だった私がリゾバを勧める理由
私はワーホリに行く前、公務員として4年間働いていました。デスクワーク中心で、接客の経験はほぼありません。飲食店の面接を受けたとき、「接客経験は?」と聞かれて、堂々と答えられなかったときの恥ずかしさは今でも覚えています。もし渡航前にリゾバを経験していれば、現地での職探しにあまり困らなかったでしょう。
お金の準備だけに目が向いていたため、「経験の準備」という視点が抜け落ちていたのです。接客経験がない状態でワーホリに行こうとしている人こそ、リゾバで経験を積んでほしいと考えます。私が公務員を辞めてワーホリに行った際の詳細については、下記の記事をご覧ください。
公務員を辞めて海外に出た話【ワーホリという選択肢が私を救った】
現地で仕事が見つからなかったときの備え2選

リゾバで50万円を貯えて渡航した場合でも、現地では想定外のことが起きます。ワーホリ前に準備しておくべき備えは、下記の2点です。
- ①:海外キャッシング
- ②:親への送金依頼
①:海外キャッシング
所持金10ドルになった夜、私には現金を引き出す手段がありませんでした。銀行振込は数日かかり、親への連絡も難しい状況だったのです。海外キャッシングを契約していれば、ATMで即日700ドルを引き出せました。海外キャッシングとは、クレジットカードを使って現地ATMから現地通貨を借り入れる仕組みです。
審査が通れば、カード1枚で緊急時の資金を確保できます。海外キャッシングの注意点は下記の3点です。
- 日本国内でのみ申し込みが可能
- 渡航1〜2か月前の手続きが必要
- 年率15〜18%程度の利息がかかる
海外キャッシングは、あくまで緊急手段であることを念頭においてください。緊急時の安心感を確保するために、海外キャッシングを契約するという認識を持ちましょう。海外キャッシングの詳細については、下記の記事をご覧ください。
【ワーホリ渡航前は必見】VISAカードの海外キャッシングが必要な話
【2026年最新】ワーホリで使えるクレカ4選|海外キャッシング完全比較
※海外キャッシングは借入です。利息がかかるため計画的に利用し、帰国後速やかに返済してください。
②:親への送金依頼
親に日本から送金してもらうのも、緊急時の選択肢です。しかし、親から送金してもらう場合、事前に送金ルートを一緒に確認する必要があります。私が所持金10ドルになったとき、親への連絡を躊躇したのは、送金手段が乏しかったからです。銀行の国際送金は3〜7営業日かかり、手数料も数千円かかるため、緊急時に利用できませんでした。
一方でWiseを利用すれば、最短数時間で現地口座に着金し、手数料も数百円程度に収まります。渡航前にやっておくべきことは、下記の2点です。
- 親にWiseの仕組みを説明しておく
- 現地の銀行口座を共有しておく
事前に送金ルートを一緒に確認するだけで、いざというときの選択肢が増えます。Wiseの詳細については、下記の記事をご覧ください。
まとめ:渡航前の資金調達チェックリスト

渡航前に確認すべきチェックリストとしてまとめます。
- トータル費用で50万円以上を確保しているか
- リゾバで接客経験を積んでいるか
- 海外キャッシングの契約を完了しているか
- 送金ルート(Wise)を事前に確認しているか
4項目のうち、ひとつでもできていない項目があれば、渡航前に完了させましょう。私が10ドルまで追い詰められたのは、上記のチェックリストのすべてが抜けていたからです。同じ失敗を繰り返してほしくないからこそ、本記事を執筆しています。あなたのワーホリが、金銭的な不安なく充実したものになることを願っています。
※本記事に記載の金額・費用はすべて私個人の2018年当時の体験と試算に基づいたデータです。渡航先や時期、生活スタイルによって実際の金額は異なります。資金計画は最新の公式情報をもとにご自身で判断してください。金融商品の契約については各社公式サイトをご確認ください。

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