「オーストラリアやニュージーランドって、実際どんな文化なんだろう?」渡航前の私は、期待と不安が入り混じった気持ちで疑問を抱えていました。2017年からのニュージーランド、2018年からのオーストラリア。2つのワーホリで生活してみると、日本での想像とはまったく違う驚きの連続でした。
静まり返ったクリスマスの街、「ジャッキー・チェン!」と声をかけられて戸惑った出来事。想定していなかった文化との出会いに、何度も戸惑いました。本記事では、静まり返ったクリスマスの街や中国人と勘違いされたチャイナタウンでの体験などについて解説します。
多国籍な職場で学んだこと、聞き取れなかったニュージーランド訛りまで、私が驚いた4つの文化の違いを紹介します。渡航前に「実際どんな文化なんだろう」と気になっている人は、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は私個人が2017〜2019年当時に体験した内容の記録です。文化や習慣の感じ方には個人差があり、すべての人が同じ体験をするとは限りません。
静まり返ったクリスマス

ニュージーランドで驚いたのは、クリスマス当日の街の様子でした。下記の2点をお伝えします。
- 店も人も車もない、静かすぎる街
- 唯一開いていたのは中華系のお店
店も人も車もない、静かすぎる街
2017年、ニュージーランドに渡航して迎えたのが、ヘイスティングスで過ごした初めてのクリスマスでした。右も左もわからないまま迎えた祝日だったこともあり、印象は強烈でした。ニュージーランドは南半球にあるため、クリスマスは真夏です。
半袖姿で静まり返った街を歩くという、日本のクリスマスとは正反対の光景にも、独特の違和感がありました。当日の昼過ぎに外に出て街を歩いてみると、映画やドラマで見ていた華やかなクリスマスの街並みとはまったく違いました。普段は人通りが多いはずの通りから、人の姿がほとんど消えていたのです。
走っている車もめったに見当たらず、お店というお店はシャッターを下ろしていました。日本ではコンビニが開いているのが当たり前だったので、「街全体が止まる」という状況を想像できていませんでした。家族と過ごすための特別な日だからこそ、社会全体が休む。
ニュージーランドの人たちにとってクリスマスがどれほど大切な日なのかを、身をもって実感した瞬間でした。
唯一開いていたのは中華系のお店
あたりを歩き回るうちに、明かりがついている店を1軒だけ見つけました。近づいてみると、中華系のお店だったのです。せっかくなので店内に入ると、店員さんも普段どおりの様子で対応してくれて、街の静けさとのギャップに少し安心したのを覚えています。買い物をしながら、なぜ中華系の店だけ開いているのだろうと不思議に思いました。
ニュージーランドの主流の文化では、クリスマスは家族で過ごす神聖な休日です。一方、中華圏の文化では、クリスマスよりも旧正月の方が重要な行事にあたります。同じ「休日」でも文化的な優先順位が違うからこそ、営業を続けているお店があったのです。
移民の国ならではの多様性を、クリスマス当日の静けさと、1軒の明かりを通して実感しました。ヘイスティングスでの生活全体については、下記の記事でも詳しくご紹介しています。
ニュージーランドのファームは稼げる?週314ドル貯金した私の実録【NZ vs AU比較】
中国人と勘違いされた話【オーストラリアにもチャイナタウン】

街を歩いていて驚いたのは、クリスマスの静けさだけではありませんでした。下記の2点もあわせてご紹介します。
- 「ヘイ、ジャッキー・チェン!」
- オーストラリアのチャイナタウン
「ヘイ、ジャッキー・チェン!」
メルボルンの街を歩いていたとき、見知らぬ人から「ヘイ、ジャッキー・チェン!」と声をかけられました。何を言われているのかわからず戸惑いましたが、自分が中国人だと勘違いされ、からかわれているのだと気づきました。とっさに何と返せばいいかわからず、苦笑いでやり過ごしたのを覚えています。
日本にいる間は「アジア人」というくくりで見られなかったので、驚きました。よく考えてみると、日本でも外国人観光客を国籍で細かく区別せず「外国人」と一括りにしてしまうことがあります。日本人や中国人、韓国人を一目で区別できるのは、同じ東アジアの文化圏で育った人間だからこその感覚です。
オーストラリアの人たちから見れば、違いは必ずしも自明ではないのだと知りました。気分の良い経験ではありませんが、自分のアイデンティティを見つめ直すきっかけにもなった出来事です。
オーストラリアのチャイナタウン
メルボルンの中心部に「チャイナタウン」と呼ばれるエリアがあることを知りました。漢字の看板が並び、中華料理店や食材店が軒を連ねる一角で、多くの中国系の人たちが生活していました。日本の中華街ともまた違う独特の活気があったのを覚えています。私は、チャイナタウンという存在を映画の中だけのものだと思い込んでいました。
しかし、オーストラリアにもごく自然な形で存在していたのです。19世紀のゴールドラッシュの時代から中国系移民の歴史が続いていると知りました。「中国人に見える」ことがあまり不自然ではない背景があったのだと、少し納得できました。街を歩くときに文化の違いを意識する癖がつき、以前より街の見え方が変わったように思います。
私が2か国を渡り歩いた経緯については、下記のプロフィール記事をご覧ください。
多国籍な職場で学んだこと【ヘイスティングスの寿司レストランにて】

文化の違いを強く感じたのは、職場でした。下記の2点を振り返ります。
- やさしかった同僚との出会い
- 接客中の心無い態度
やさしかった同僚との出会い
ニュージーランドの寿司レストランで約6か月間、キッチンスタッフとしてアルバイトをしていました。日本人マネージャー1名、日本人スタッフ4名、フィリピン人スタッフ4名、タイ人・中国人が各1名という多国籍な職場だったのです。仕事にまったく慣れていない私に対して、フィリピン人の同僚たちが作業の手順を教えてくれました。
失敗しても「大丈夫、次はできるよ」と声をかけてくれたりしたことを、今でもよく覚えています。休憩時間には家族の話をよくしてくれて、家族を大切にする姿勢や信仰を大事にする様子が伝わってきました。もちろん、私が出会った同僚たちの人柄であり、出身地の誰もが同じというわけではないと思います。
しかし、やさしく接してくれた人たちがいたという事実は、私のワーホリの大切な思い出です。国籍も母語も違う同僚たちと同じキッチンに立てたこと自体、日本では得られなかった経験でした。
接客中の心無い態度
一方で、同じ寿司レストランでの接客中、心無い態度を取られた経験もありました。日本語なまりの英語で注文を聞き返した際に、発音をからかうような言い方をされたのです。悪気のない聞き返しであれば受け止められますが、からかう意図が伝わってくると、さすがに落ち込みました。
愛想笑いでやり過ごしましたが、同僚に話を聞いてもらい、気持ちを立て直したのを覚えています。接客業である以上、様々なお客様と接する機会があり、中には心無い態度を取る人もいる。異国で働くうえでの現実の1つだったと思います。特定の誰かが悪いと決めつけるより、接客業につきものの現実として捉えたほうがよいでしょう。
苦いがあったからこそ、やさしい同僚たちの存在が支えになっていたのを実感しました。良いことも辛いことも含めて、海外の職場で働くという貴重な経験を体験できました。ワーホリのジャパレスの探し方については、下記の記事で詳しく解説しています。
ジャパレスはきつい?6か月働いた私が解説【当たり店の選び方と実態】
聞き取れなかったニュージーランド訛り

文化の違いに加えて、言葉の壁も感じました。下記の2点をお伝えします。
- 聞き取れなかった現地人の英語
- 慣れてきたきっかけ
聞き取れなかった現地人の英語
ニュージーランドに渡航した直後は、授業やニュースで聞くような英語であれば、ある程度理解できました。しかし、ヘイスティングスで生活を始めると、現地の人たちの英語がほとんど聞き取れず愕然としました。ニュージーランド訛りの英語は発音が独特で、聞き慣れた単語すら別の音に聞こえることが何度もあったのです。
業者の人が早口で話しかけてくると、何度も聞き返しては申し訳ない気持ちになったのを覚えています。買い物中に話しかけられても愛想笑いでごまかしてしまうこともありました。電話でのやり取りは苦手で、相手の表情が見えない分、内容が頭に入ってこないこともあったのです。
学校で習った英語とリアルな現地英語には大きな差がと、渡航して思い知らされました。
慣れてきたきっかけ
毎日同じ職場で同じ人たちの英語を聞き続けるうちに、少しずつ耳が慣れていきました。開き直って何度も聞き返すようにしてからは、気持ちが少し楽になったのを覚えています。慣れてきたきっかけは、下記のとおりです。
- 同僚の口癖やパターンを覚える
- わからない単語は聞き返す
- 仕事の単語から優先的に覚える
最初の1〜2か月は苦労しましたが、3か月を過ぎたあたりから、聞き取れる単語が増えていきました。同じ職場で働き続けたことで、同僚の話し方の癖をつかめるようになったのも大きかったと思います。相手の口の動きを見ながら聞き取る習慣がついたことで、電話越しの会話にも少しずつ慣れました。
聞き取れない苦しさこそが、リスニング力を鍛える近道だったのかもしれません。教科書だけではわからない生きた英語に触れられたことは、ワーホリで得た財産の1つです。英語学習という点では、語学学校に通うべきか悩んだ経験もあります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
まとめ

ワーホリを通して、日本では想像もしなかった4つの文化の違いに驚かされました。どれも渡航前には知らなかったことばかりです。しかし事前に知っておくだけで、心のもちようが変わります。これから渡航を考えている人にとって、本記事が実際の生活をイメージする手助けになれば嬉しいです。
オーストラリアとニュージーランドでの生活の違いを詳しく知りたい人は、下記の比較記事もあわせてご覧ください。
メルボルンとヘイスティングス:どっちのワーホリがおすすめ?【徹底比較】
※本記事は筆者個人が2017〜2019年当時に体験した内容の記録です。文化や習慣の感じ方には個人差があり、すべての人が同じ体験をするとは限りません。最新の状況については、各種公式情報もあわせてご確認ください。


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