毎日同じことの繰り返しがしんどい29歳がやったこと【公務員→ワーホリ実録】

「辛いことはないのに、なぜかしんどい」。

29歳の私も、同じ感覚をずっと抱えていました。地方公務員として4年間、朝8時に出勤し、サービス残業を含めて夜8時まで働く毎日を繰り返していたのです。パワハラも不満もないのに、なぜか息苦しい。当時はしんどさの感覚に、うまく言葉をつけられませんでした。

本記事では、公務員時代の実体験をもとに、「同じことの繰り返し」がしんどく感じる理由について解説します。小手先の工夫では変わらなかったことや環境ごと変えた経緯、今すぐできることまで解説します。「辞めたいほどではないけれど、しんどい」と感じている人は、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は私個人の2017〜2019年当時の体験をもとに書きました。


目次

「毎日同じことの繰り返し」がしんどいのは、おかしくない

職種や業種を問わず、多くの人が経験する感覚について、下記の3点をお話しします。

  • しんどさは、甘えではない
  • 「辞めたいほどではない」が厄介な理由
  • 私も29歳のとき、同じ毎日を4年継続

しんどさは、甘えではない

「辛いことなんてないのに、なぜかしんどい」と感じるとき、多くの人は自分を責めます。給料はもらえている、人間関係も致命的に悪くはない、健康に大きな問題もない。しかし、なぜか毎日が重く感じる。しんどい感覚を「甘え」だと片付けてしまう人は少なくありません。

しかし、変化のない毎日が続くこと自体が、人の心に負荷をかけることは珍しくないと言われます。人は本来、新しい刺激や小さな変化を通じて、自分が前に進んでいる感覚を得やすいものです。小さな変化が長期間得られないと、じわじわとした疲労感が積み重なります。

「辛いことは何もないのに、しんどい」という矛盾した感覚は、決して特別なものではありません。むしろ、毎日を丁寧に生きようとしている証拠でもあります。

「辞めたいほどではない」が厄介な理由

「同じことの繰り返し」のしんどさが厄介なのは、辞める決断をするほどの理由にはならない点です。パワハラがあるわけでもない、給料に大きな不満があるわけでもない、人間関係が破綻しているわけでもない。誰かに相談しても「みんな我慢してるよ」と言われて終わってしまいます。

明確な理由がないからこそ、「弱音を吐くのはおかしいのではないか」という気持ちが生まれます。結果として、しんどさを誰にも言えないまま、ひとりで抱え込んでしまうのです。私自身、公務員時代に「辞めたい」とまで強く思っていたわけではありませんでした。

ただ、「このままでいいのだろうか」という違和感が、毎日少しずつ積み重なっていく感覚はあったのです。

私も29歳のとき、同じ毎日を4年継続

私は地方公務員として、29歳まで4年間働いていました。当時の1日のサイクルは、ほとんど決まっていたのです。

  • 朝8時に出勤し、パソコンに向かう
  • 決まった業務を、毎日の労働としてこなす
  • サービス残業を含め、夜8時まで職場にいる
  • 帰宅後はほとんど何もせず寝る

上記の繰り返しが、休日を挟みながら4年間続きました。特定の出来事がきっかけだったわけではありません。ただ、同じ時間に起きて、同じように働き、同じように疲れて帰る毎日が、少しずつ積み重なっていったのです。4年間の公務員生活の詳細については、下記の記事をご覧ください。

人間関係をリセットしたくなった29歳の私がやったこと【公務員退職・ワーホリ実録】


なぜ「同じことの繰り返し」がしんどく感じるのか

しんどさの正体について、下記の3点を解説します。

  • 変化がないと、しんどさが積み重なりやすい
  • 「辛くない」のに辛い、というねじれ
  • 見えていなかった「自分で動かせない」感覚

変化がないと、しんどさが積み重なりやすい

新しい経験の量が減ると、時間の感覚や日々の実感が薄くなりやすい、と言われます。毎日が同じパターンで進むと、「何のために頑張っているのか」が見えにくくなるのです。怠けているからではなく、多くの人に起こりえます。問題は、変化のない状態が長く続くと、ただ毎日をこなすだけの感覚になってしまうことです。

私自身、公務員時代の業務は、新しい挑戦や予期しない変化がほとんどありませんでした。今振り返ると、「変化のなさ」が、しんどさの一因だったと感じます。

「辛くない」のに辛い、というねじれ

「同じことの繰り返し」のしんどさには、独特のねじれがあります。下記のように、明らかに辛いと感じる要素と、自覚しづらい辛さの要素とは別物です。

分類内容
明らかに辛いと感じやすい要素パワハラ・給料の大幅な不足・体調を崩すレベルの労働環境
辛さとして自覚しにくい要素変化のなさ・自分で動かせない感覚・先の見えなさ

前者は誰が見ても「辛い理由」として理解されやすいものです。一方で後者は、はっきりとした問題として説明しづらく、本人も「本当に辛いか」と疑ってしまいます。私が公務員時代に感じていたのは、まさに後者でした。トラブルがあったわけではないのに、なぜか息苦しい。辛さの正体に、当時はうまく言葉をつけられませんでした。

見えていなかった「自分で動かせない」感覚

今振り返ると、当時の私が見えていなかったのは「自分で動かせない」という感覚でした。業務内容は1年単位であらかじめ決まっており、自分の裁量で変えられる余地はほとんどありません。出勤時間も退勤時間も、ほぼ固定されていました。

「繰り返している」という事実よりも、「自分の意思で変えられない」という感覚の方が、しんどかったです。市役所を辞めて環境を変えたあと、初めて変えられない構造に気づきました。変えられなかった感覚の詳細については、下記の記事をご覧ください。

人生やり直したいと思った29歳がやったこと【公務員→ワーホリ実録】


「小手先のテクニック」では変わらなかった話

環境を変える前に、私が試したことについて、下記の2点をお話しします。

  • 趣味や通勤ルート変更などを試した結果
  • 消えなかった、息苦しい感覚

趣味や通勤ルート変更などを試した結果

「同じことの繰り返し」がしんどいと検索すると、「小さな変化を加えましょう」という対処法が紹介されます。私自身も、当時いくつかの方法を試しました。

  • 通勤ルートを変えてみる
  • 転職サイトを眺めてみる
  • 休日に新しいことを始めてみる

結論から言うと、上記の工夫に大きな効果は感じられませんでした。通勤ルートを変えても、結局は同じ職場に同じ時間に向かうことに変わりはありません。労働の拘束時間自体が長かったため、ルートを変えた程度では、生活全体のリズムはほとんど変わらなかったのです。

転職サイトも眺めましたが、当時の私には「何をしたいか」が見えておらず、行動には移せなかったのです。

消えなかった、息苦しい感覚

小さな工夫を試したあとも、「なんとなく息苦しい」という感覚は消えませんでした。毎日の大部分を占める拘束時間や、業務内容の反復には、何も手をつけていなかったからです。通勤ルートも趣味も、1日のうち限られた時間にしか影響しません。一方で、職場にいる夜8時までの時間は、何も変わらないまま続いていました。

小手先の工夫だけでは届かない領域があることに、当時の私は気づき始めていました。人間関係の面での「変わらなかったこと」については、下記の記事もあわせてご覧ください。

友達がいない社会人だった私がワーホリで変わった話【実録】


私が「環境ごと」変えてみた話

私が実際に環境を大きく変えた経緯について、下記の4点をお話しします。

  • 29歳、ワーホリという選択肢を知った夜
  • 「同じことの繰り返し」がなくなった日々
  • 所持金10ドルになるという別のしんどさ
  • 環境を変えても、同じ日々にならないか

29歳、ワーホリという選択肢を知った夜

小手先の工夫では変わらないと感じていたある夜、偶然ワーキングホリデーという制度を知りました。「海外で1年間、働きながら暮らせる」という説明を読んで、半信半疑だったのを覚えています。気づいたのは、ワーホリは職場だけでなく、住む場所も言語も生活も、すべて変えられることでした。

通勤ルートを変えるだけではなく、生活の構造そのものを変える選択肢があると知ったことが、転機になりました。退職を決めた経緯の詳細は、下記の記事をご覧ください。

公務員を辞めて海外に出た話【ワーホリという選択肢が私を救った】

「同じことの繰り返し」がなくなった日々

29歳でニュージーランドに渡航してから、私の毎日は変わりました。4年間固定されていた要素が、すべて入れ替わったのです。

項目渡航前渡航後
職場市役所ファーム・飲食店
住む場所日本の自宅海外のシェアハウス
言語日本語中心英語中心
人間関係固定された職場の人間関係毎週入れ替わる多国籍の人間関係

毎日同じ時間に同じ業務をこなす、という構造がなくなったのです。「気の持ちようを変える」工夫とは違い、生活の土台そのものが変わったことによる変化でした。

所持金10ドルになるという別のしんどさ

ただし、環境を変えたことで、すべてが楽になったわけではありません。オーストラリアに移ってからは、所持金が10ドルまで減るという別のしんどさを経験しました。「同じことの繰り返し」というしんどさはなくなりましたが、別の種類の不安と向き合うことになったのです。

しかし、公務員時代の「仕方なくやっている」という感覚には戻りませんでした。所持金10ドルという状況は厳しいものでしたが、誰かに決められた毎日ではなかったからです。環境を変えることは、しんどさをゼロにする魔法ではありません。ただ、しんどさの種類そのものが変わる、という側面はありました。

所持金10ドルになった経緯の詳細は、こちらをご覧ください。

メルボルンで所持金10ドルにまで追い詰められた1か月サバイバル記録

ワーホリの良くなかった面も含めた正直な評価は、下記の記事にまとめています。

ワーホリはやめとけは本当か【所持金10ドルになった私が正直に答える】

環境を変えても、同じ日々にならないか

ここまで読んで、「環境を変えても、結局同じことの繰り返しになるのでは」と感じた人もいるかもしれません。実際、現在は教育業界で勤務しており、日々の業務にはルーティンと呼べる部分があります。ただ、公務員時代と今とで、大きく違うと感じる点があります。

当時は「仕方なくやっている」という感覚が強く、自分で動かせる範囲がほとんどありませんでした。一方、現在は予定を立てることもシフトを組むことも、自分から自発的に行っています。繰り返しを自分の意思で組み立てているかどうかが、大きな違いだと感じました。


「同じことの繰り返し」がしんどいと感じたら、今できること

しんどさを感じたときにできることについて、下記の3点をお話しします。

  • 今すぐ環境を変える必要はない
  • 変える規模は1つじゃない
  • まず「知る」ことから始められる理由

今すぐ環境を変える必要はない

「同じことの繰り返し」がしんどいと感じたからといって、すぐに大きな決断をする必要はありません。必要なのは、自分にどんな選択肢があるかを知ることです。選択肢を知っているだけで、「我慢するか、辞めるか」という極端な二択ではなくなります。

私自身、ワーホリを知った夜から実際に渡航するまでには、情報収集の時間がありました。すぐに決めなくていい、という前提を持っておくことは、しんどさと向き合ううえで大切な視点です。

変える規模は1つじゃない

「同じことの繰り返し」を変える手段は、1つではありません。どの程度の変化を求めているかによって、選ぶべき手段は変わります。

変える手段変わるもの変わりにくいもの
転職職場・業務内容生活環境・日常のリズム
異動・部署変更業務内容の一部職場全体の構造・人間関係
引越し住む場所・生活圏職場・仕事の人間関係
ワーホリ職場・住む場所・言語・人間関係のすべて

「業務内容だけが嫌で、それ以外は今のままでいい」と感じるなら、転職や異動でも十分かもしれません。一方で、「何もかも入れ替えたい」という感覚が強いのであれば、より規模の大きい選択肢が必要になる場合もあります。自分が今、どちらの感覚に近いかを考えてみることが、最初のステップです。

年齢による選択肢の違いについては、下記の記事をご覧ください。

若いうちにしかできないことを29歳でやった話【公務員→ワーホリ実録】

まず「知る」ことから始められる理由

「同じことの繰り返し」のしんどさに向き合うとき、今すぐ始められるのは情報収集です。お金も時間もほとんどかかりません。私がワーホリを知ったときも、最初の一歩は情報を集めることでした。留学エージェントへの無料相談で、ワーホリの中身を深く知れます。

知っておくだけで「いつか使えるかもしれない」という選択肢を手元に置いておけます。留学エージェントの選び方については、下記の記事をご覧ください。

留学エージェント5社比較【ワーホリで後悔しない選び方】


まとめ

「辛いことはないのに、毎日がしんどい」という感覚は、甘えでも特別なことでもありません。私は29歳のとき、地方公務員として4年間、決まりきった業務を毎日を繰り返していました。通勤ルートを変えるなどの小さな工夫では、しんどさは消えなかったのです。

私は、ワーホリという形で職場や住む場所、人間関係をまとめて変える選択をしました。所持金が10ドルになるというしんどさもありましたが、「仕方なくやっている」感覚にならなかったです。現在は自分から自発的に予定やシフトを組む働き方に変わっています。環境を変える手段は1つではありません。

今すぐ大きな決断をする必要はなく、まず選択肢を知ることから始めてみてください。公務員を辞めてワーホリを選んだ経緯については、下記の記事をご覧ください。

公務員を辞めて海外に出た話【ワーホリという選択肢が私を救った】

帰国後の就職活動について不安がある人は、下記の記事もあわせてご覧ください。

ワーホリ後に就職できないは本当か【公務員・ブランク2年でも採用】


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