オーストラリアとNZ、ワーホリはどっちが得か【実体験比較】

「ワーホリ、オーストラリアとNZどっちが得なの?」

渡航前、私も同じことを考えていました。2017年、ニュージーランド・ヘイスティングスのファームで週314ドルを貯金できました。一方、2018年にオーストラリア・メルボルンへ渡ってからは時給換算4ドルの日が続き、所持金はついに10ドルまで落ち込んだのです。

本記事では実体験をもとに、2026年最新データによる最低賃金・生活費の比較を行いました。仕事の見つけやすさの違いやタイプ別の向き不向き診断、やるべき準備まで解説しています。オーストラリアとニュージーランドで迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事内の最低賃金等の数字は2026年7月時点の情報です。制度は毎年改定される可能性があるため、渡航前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。


目次

お金だけで見るなら、勝ち負けは入れ替わる

「オーストラリアとニュージーランド、どちらが金銭的に有利か」という質問に、単純な答えはありません。下記の2点を踏まえて、私の実体験から説明します。

  • NZで週314ドル貯金、AUで所持金10ドル
  • 国ではなく、最低賃金保証と季節

NZで週314ドル貯金、AUで所持金10ドル

2017年、私はニュージーランドのヘイスティングスでブルーベリー農園の仕事に就きました。繁忙期にあたったこともあり、多い週で314ドルを貯金できました。一方、2018年10月にオーストラリア・メルボルンに渡ってからは状況が一変します。いちご農園の仕事は閑散期にあたり、時給換算で4ドル程度まで落ち込む日もありました。

宿泊費の支払いが迫る中、所持金はついに10ドルまで減ったのです。地元の魚の卸会社に事情を話して600ドルの前借りを交渉するところまで追い詰められました。数字だけを見れば、ニュージーランドの方が良い結果に見えます。しかし、「国そのものの優劣」ではなく、次に説明する2つの条件の違いによるものです。

なお、私が10ドルまで追い込まれた詳細については、下記の記事をご覧ください。

ブリスベン→メルボルン、仕事が見つからず所持金10ドルまで追い詰められた話【実体験】

国ではなく、最低賃金保証と季節

私がNZで成功し、AUで苦しんだ理由は、国の違いよりも「制度」と「タイミング」にありました。ニュージーランドのファーム労働では、契約上、最低賃金が時給ベースで保証されているケースが一般的です。私が働いた農園も出来高と時給保証の高い方が支払われる仕組みで、収穫量に左右されにくかったです。

渡航した時期が収穫の最盛期と重なり、毎日フルタイムで働ける状態が続いたことも大きかったです。一方オーストラリアのいちご農園は完全出来高制で、最低賃金の保証がありませんでした。私が働き始めた時期はオフシーズンにあたり、1日の収穫量自体が少なかったです。

どれだけ頑張っても時給換算で4ドル程度にしかならない日が続きました。同じ「ファームで働く」という選択でも、契約形態と渡航時期次第で結果は変わります。それぞれのファームの詳細については、下記の記事をご覧ください。

ニュージーランドのファームは稼げる?週314ドル貯金した私の実録【NZ vs AU比較】

オーストラリアのファーム、時給4ドルだった17日間【実録】


お金で比較:最低賃金・実質手取り・生活費

制度の違いについて、2026年最新のデータで比較します。下記の3点を解説します。

  • 2026年の最低賃金(AU$26.44 vs NZ$23.95)
  • 1年間のトータルで見る、初期費用の差
  • 制度は毎年変わる点に注意

2026年の最低賃金(AU$26.44 vs NZ$23.95)

2026年7月時点で、オーストラリアの最低賃金はA$26.44、ニュージーランドはNZ$23.95です。時給だけを見るとオーストラリアの方が高く見えます。ただしオーストラリアは2026年7月にビザ申請料と最低賃金が改定されたばかりで、渡航前の資金計画への影響も出ています。

ニュージーランドも2026年4月に最低賃金がNZ$23.50からNZ$23.95へ引き上げられました。両国とも物価上昇に合わせて緩やかに賃金が上がっている状況です。ただし、時給が高い=貯金できる、とは限りません。週単位の詳しい生活費・貯金ペースの実例は、初期費用の差も合わせて見る必要があります。

※上記の数字は2026年7月時点の情報です。最低賃金・ビザ申請料は毎年改定される可能性があるため、渡航前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

1年間のトータルで見る、初期費用の差

週単位の詳しい収支は、ヘイスティングスとメルボルンを比較した記事にまとめているので、別の視点から比較します。渡航前にかかる「初期費用」の違いです。2026年7月の改定で、オーストラリアはビザ申請料が値上げされました。一方ニュージーランドはビザ申請料自体は無料ですが、入国時に国際観光客税としてNZ$100が必要です。

1年間のトータル収支は「初期費用+現地生活費-現地収入」で決まるため、渡航前にかかる初期費用の差は、貯金額にも影響します。初期費用の詳しい準備方法や目安金額は、資金不足にならないための準備ガイドにまとめています。渡航前の資金計画を立てる際はあわせて確認してください。

制度は毎年変わる点に注意

最低賃金やビザ申請料は毎年見直される制度なので、資金計画を立てる際は最新の数字を確認しましょう。オーストラリアは2026年7月の改定でビザ申請料が上がったばかりで、渡航前に準備すべき金額が変わっています。制度改定の詳細な背景や金額の内訳は、オーストラリアのビザ代・最低賃金改定についてまとめた記事で解説しています。

オーストラリアのビザ代・最低賃金が同時改定【2026年7月】


仕事の見つけやすさで比較

お金の話と同じくらい重要なのが「仕事が見つかるかどうか」です。下記の3点から比較します。

  • 職種の選択肢(AU都市型 vs NZファーム中心)
  • 「仕事が見つからない」で苦労するのはどっちか
  • ジャパレスで比較した場合

職種の選択肢(AU都市型 vs NZファーム中心)

オーストラリアは都市規模が大きく、カフェやレストラン、清掃など職種の選択肢が豊富です。ただし採用のハードルは職種によって異なります。英語力を問わず採用されやすいのはファームです。逆に現地のカフェやバーで働くには高い英語力と接客経験が求められます。

ジャパレスは日本語を生かせる分、日本人の応募者が集中しやすく、競争率が低くありません。一方ニュージーランドは都市の規模自体が小さく、職種の幅はオーストラリアほど広くありません。私が滞在したヘイスティングスも、4か月はブルーベリー農園です。ファーム後の6か月は寿司レストランで働きました。

ファームだけでなくジャパレスも含めて、地方都市ならではの限られた選択肢の中で働くスタイルが中心でした。職種の幅を求めて挑戦したいなら、ある程度の英語力と資金の余裕を持ってオーストラリア。確実に貯金しながらシンプルに働きたいなら、ニュージーランドがおすすめです。

「仕事が見つからない」で苦労するのはどっちか

実際に仕事探しで苦労したのはオーストラリアの方でした。都市部は選択肢が多い反面、応募者も多くに英語力に自信がない状態での就職活動は時間がかかりました。ニュージーランドは求人数自体が少ないものの、ファーム労働に限れば人手不足の農園も多いです。ニュージーランドは、比較的早く仕事にありつけた実感があります。

ただしこれは私個人の経験であり、時期や都市によって状況は変わります。

ジャパレスで比較した場合

ジャパレスでの仕事探しに絞ると、私の実体験はニュージーランド・ヘイスティングスでのものです。日本食レストランのキッチンスタッフとして働いた経験から言うと、都市部が小さいニュージーランドでも、日本食レストラン自体は一定数あります。日本人スタッフを求めている店も少なくありませんでした。

オーストラリアは都市が大きい分、ジャパレスの数自体は多く、選択肢は広がります。


向いているタイプ診断

こ比較を踏まえて、どちらが向いているかをタイプ別にまとめました。

  • こんな人はオーストラリアが向いている
  • こんな人はニュージーランドが向いている
  • 治安・気候は、どちらも大きな差はない
  • 私が「もう1度選べるなら」どうするか

こんな人はオーストラリアが向いている

下記のような人には、オーストラリアが向いています。

  • 都市部での多様な職種から仕事を選びたい人
  • 日本人コミュニティなど、安心もほしい人
  • サポートを受けながら渡航準備を進めたい人

私自身、オーストラリアでは苦しい時期もありましたが、職種選びと時期の見極めに失敗したことが原因でした。都市部の選択肢の多さそのものは、うまく活用すればメリットになります。

こんな人はニュージーランドが向いている

下記のような人には、ニュージーランドが向いています。

  • 自然に囲まれた環境に身を置きたい人
  • 安定した働き方を重視したい人
  • 落ち着いた環境でゆっくり過ごしたい人

ニュージーランドで週314ドル貯金できたのは、環境が私に合っていたことも大きいです。職種の選択肢が狭い分、迷いにくいというメリットもありました。

治安・気候は、どちらも大きな差はない

渡航先を選ぶ際に気になる治安・気候についても簡単に触れておきます。オーストラリア・ニュージーランドとも、世界的に見て治安の良い国として知られています。私自身、滞在中に身の危険を感じるような事件に遭ったことはありません。

気候はオーストラリアが都市によって異なるのに対し、ニュージーランドは全体的に穏やかな四季があります。どちらも致命的な弱点にはならないと感じているため、本記事ではお金や仕事、向き不向きの3つを判断軸としました。

私が「もう1度選べるなら」どうするか

今の知識のまま、もう1度渡航先を選び直せるとしたら、私は「両方行く」という選択を変えないでしょう。ただし順番を変えます。オーストラリアで都市部の生活と仕事探しの感覚を掴んでから、ニュージーランドで安定した環境に移ります。オーストラリアからニュージーランドにいけば、精神的な負担は少なかったはずです。

ただし、あくまで私個人の意見です。向き不向きは性格や目的によって変わるため、最終的な判断はご自身の状況に照らし合わせて行ってください。


渡航先を決めた後にやるべきこと

渡航先の方向性が見えてきたら、次は準備です。下記の3点に分けて、関連記事をまとめました。

  • オーストラリアを選んだ人へ
  • ニュージーランドを選んだ人へ
  • どちらを選んでも必要になる準備

オーストラリアを選んだ人へ

オーストラリアを選んだ場合、私がメルボルンで所持金10ドルまで追い詰められた経緯を記録した記事を読んでほしいです。同じ失敗を避けるための注意点をまとめています。オーストラリアで仕事が見つからない理由と対処法も、渡航前に目を通しておくと心構えができます。

ファーム労働を考えている人は、時給が安すぎて破産しかけた実体験も参考にしてください。

ニュージーランドを選んだ人へ

ニュージーランドを選んだ場合は、私が週314ドル貯金できたヘイスティングスでの成功体験を記録した記事が参考になります。ファーム労働の探し方や、繁忙期の見極め方も含めて解説しています。ジャパレスでの仕事を考えている人は、ジャパレスの見つけ方や時給の実態をまとめた記事もあわせてご覧ください。

ニュージーランドで仕事が見つからない理由と対処法も参考になります。

どちらを選んでも必要になる準備

渡航先がオーストラリアでもニュージーランドでも、共通して必要になる準備が2つあります。

どちらも渡航後すぐに必要になる手続きなので、渡航前に流れだけでも把握しておくと安心です。まだ渡航先を迷っている場合は、留学エージェントに相談しながら決めるのも1つの方法です。私が実際に利用した際の正直な感想も参考にしてください。


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